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残念な図書館。

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私は馬鹿みたいに本ばかり読んでいるけれど、読む本はほとんど図書館に頼っている。

自分で購入して読むことに拘っていた時期もあるけれど、ある時期から図書館派に宗旨変えした。好きな作家の本や図書館で読んで手元に置きたいと思った本は購入するけれど、ここで感想を書いている本のほどんどは図書館で借りて読んでいる…と言っても過言ではない。

最近の図書館はWEBで検索出来るし予約も出来る。しかも読みたいと思った本は買ってくれるか他の図書館から借りてくれるので「読みたい本が読めない」なんて事もない。

図書館が無ければ生きていけない…レベルで図書館を使い倒していて、週1ペースで通っ自分の本だけでなく夫や娘の本も私チョイスで借りてくる。

先日、図書館のカウンターに「芥川賞受賞作『百年泥』入荷予定!予約出来ます」と書いたポップが貼ってあった。

同時に芥川賞を受賞した『おらおらでひとりいぐも』については既に読んでいるけれど『百年泥』も気になるな…と言うことで、予約カードを書いてカウンターに持って行った。私の市の図書館では図書館にある本はWEBから予約出来るけれど、未入荷の本はカウンターで予約することになっている。

その時、たまたまカウンターに座っていたのは図書館長だった。

「あちゃ~。この人にお願いしたくないな…」と思ったものの、たまたま図書館長しかカウンターにおらず、図書館長に手続きをしてもらう事になった。

しかし私が心配していた通り「あれ? こんな本無いんだけど……。えっ? 予約とか…無理…ですね…」みたいな答えが返ってきた。

彼は市の正規職員でお飾り的に市から配置された図書館長。

芥川賞を誰が受賞したのか興味が無いどころか、図書館でどんなサービスが展開されているのかも把握出来ていないのだった。

やり取りを聞いて奥からバイト職員の女性が出てきてくれたりで無事に予約する事が出来たけれど、図書館長はいつも一事が万事こんな感じだ。

私の市の図書館にいる図書館司書の人達はほとんどバイトの女性達。時給はビックリするほど安いし雇い止めもある。

彼女達の多くは「司書の資格を持っているパート主婦」なので割り切って働いているのだとは思うのだけど、仕事の出来る彼女達が非正規雇用で、ぼんやりカウンターに座っているやる気のないオジサンが正規職員の図書館長ってどうなんだろう…といつも思う。

やる気のないオジサンを飾り物の図書館長に据えるのもそうだけど「図書館に正規職員としての図書館司書がほとんどいない」だなんて普通に考えたら異常な状況だと思う。

司書資格を持った人…そうでなくても、せめて本の好きな人に図書館職員として働いて欲しいと思うのは利用者の勝手な意見なんだろうか?

昨今はどこの図書館もバイトだったり、外注業者の雇った派遣社員が職員として働いているとのこと。そりゃあ、こんな状況だったら「うっかり稀覯本を捨てちゃいました」なんて事故が起こるのも無理はない。

今の日本は何かにつけて理系優位。文系の事は後回しになっていて「図書館や文化施設にテコ入れしてください」と言っても無理なのだろう。

「本気で変えたければ自分でやれ」って話だけれど、今私は自分と家族のことで手一杯で他のことにエネルギーを突っ込む余裕はない。ただ「残念だなぁ」と思うばかりだ。

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日記
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