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神祭 坂東眞砂子 岩波書店

四国を舞台にしたホラー小説を集めた短編集。

坂東眞砂子お得意の題材ともいえる「村」だの「伝承」だの「祭り」だのが盛り沢山になっていて「面白いけど、ちょっと怖い」感覚を存分に味わうことがてきた。

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神祭

土佐の山に囲まれた盆地に。ひっそり佇む嬉才野(きざいの)村。

村の家々では、かつて盛大な「神祭(じんさい)」が行われていた。それは、氏神様に一年の収穫を感謝する祭りであり、遠方からの親戚縁者が集い、村が賑わう日でもあった。

村に住む老女・由喜の脳裏に甦った、四十年前の「神祭」の奇妙な記憶とは……。

ある盆の日、山中に忽然と消えた公務員・定一。山に隠れて、あることないことを吹聴し、村人を嘲弄し始めた。定一は神隠しにあったのか、それとも死んでしまっているのか……。

アマゾンより引用

感想

何年も前に『死国』を初めて読んだ時は四国の方言に馴染めないのと、作品を漂う湿度についていけなくて面白いけど、あまり好きではないなぁ……などと思っていたのに最近では、坂東眞理子の世界がすっかりお気に入りになっているから不思議だ。

もしかするとも、中毒性に陥ってしまうよえな要素かあるのかも知れない。

ホラーとエロスは切っても切れない関係にあると言われるが今回の短編集も、ちょっとだけエロティックな要素が含まれている。

エロティックといっても、本当に「ちょっとだけよ」というレベルのものなのだが。

外国物のホラーと違って、同じようにエロティックでも、こってりしたフランス料理を食べた時のような「おなかいっぱい」加減ではなくて、ほのかに感じるエロティック感は、日本人特有の感覚なのだろうか?

それとも坂東眞理子の持つ味なのか、その辺は謎だけれど良い感じで楽しむことができた。

幽霊も、妖怪も、怪物も出てこないけれど、ちょっと不思議で、ちょっと怖い。

「そんなことあるわけない」と思う反面「もしかするとあるかも」と思ってしまう。作りごとなのに、作りごとのように思えない……というところの匙加減が秀逸だ。

ちょっとだけ違う世界で遊んでみたい時に読むには最適な1冊だと思った。

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白い木蓮の花の下で
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