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優しい子よ 大崎善生 講談社

久しぶりに本を読んで涙ぐんでしまった。しかも、ボックスシートで人がいなかったとは言え電車の中で。それくらい、心に響いた。

良い作品かどうかはさて置き、私の弱点をズバリ突かれてしまったのだ。なので文学作品として読んだと言うよりも、のめり込んでしまった感が強い。

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優しい子よ

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身近に起きた命の煌きを活写した感動の私小説。重い病に冒されながらも、気高き優しさを失わぬ「優しい子よ」、名プロデューサーとの心の交流と喪失を描いた「テレビの虚空」「故郷」、生まれる我が子への想いを綴った「誕生」、感涙の全四篇。

アマゾンより引用

感想

大崎善生の実体験をベースに書かれた短編集。

表題作の『優しい子よ』は、作者と女流棋士をしている作者の妻と、作者の妻に憧れる小学生の男の子の物語。

小学生の男の子は重い血液の病気を患っていて、最後には死んでしまう。死んでしまうのが可愛そうで泣けた……と言うよりも彼の優しさが心に染みて思わず、ウルッっときてしまったのだ。

私自身の子供時代と重なる部分もあり、必要以上に入り込んでしまった。

だいたいからして「病気の子供が頑張る」という設定には滅法弱いのに、上手く描かれたりしたらどうにも仕方が無い。「あぁ…やられたなぁ」としか言葉が出なかった。

表題作のほかにも3つばかり短編が収録されていて、うち2編は作者を支援してくれた男気のある老プロデューサーの話。これも良かった。

…が、仕事に生きる男…男のロマンを描いた作品としては、やや線の細い印象。大崎善生の作風には少し合わないような気がした。

そして、もう1つの作品『誕生』は作者の妻の出産話。これが、また、たまらなかった。表題作とリンクしている話だったので、またまた私は「ううっ」となってしまったのだ。

仕事で出かけた際、行きの電車で表題作に涙ぐまされ、帰りの電車では『誕生』に涙ぐまされた。

良い作品だとは思うけど、一般的に泣くほど良い作品かと問われたらよく分からない。私は、つくづく子供ネタに弱いのだなぁ……ってことを思い知らされた1冊だった。

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白い木蓮の花の下で
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