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あの子は貴族 山内マリコ 集英社

山内マリコは初挑戦の作家さん。題名に惹かれて手に取った。

家柄の良い筋金入りのお嬢様が婚活する話……だと思って読み進めていたら、実は筋金入りのお嬢様と、地方出身で田舎から出てきた頭の良い女性のダブル主人公形式だった。

物語の構成的に「あれれ?」な感じがしなくもなかったけれど、こういうスタイルもありなのかも。

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あの子は貴族

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東京生まれの箱入り娘・華子は、結婚を焦ってお見合いを重ね、ついにハンサムな弁護士「青木幸一郎」と出会う。

一方、地方生まれの上京組・美紀は、猛勉強の末に慶應大学に入るも金欠で中退。現在はIT企業に勤めながら、腐れ縁の「幸一郎」との関係に悩み中。

境遇の全く違う二人が、やがて同じ男をきっかけに巡り会い―。“上流階級”を舞台に、アラサー女子たちの葛藤と解放を描く傑作長編。

アマゾンより引用

感想

個人的には題名にもなっているお嬢様一族の貴族っぷりが楽しかった。自分の知らない世界を覗き見るのはワクワクする。

帝国ホテルでお正月とか、生粋の慶應ボーイとか。自分とは関係なさ過ぎる世界になってくると、羨ましいとか言うレベルではなくて異文化を眺めているような感じで楽しめる。

「育ちが良い人の鷹揚さ」って憧れてしまう。私にも何故か貴族な友人がいるのだけど、ヒロインのちょっとした描写が友人と重なって「そうですよね~。本当のお金持ちってそんな感じですよね~」と感心してしまった。

一方、庶民ヒロインは「まあ普通」って感じ。

田舎から出てきた頭の良い慶應大生だったのだけど、色々あって慶應は中退して…みたいな流れ。

貴族ヒロインの婚約者と、庶民ヒロインは慶應の同級生だったため、それがキッカケでダブルヒロインが顔を合わせる。

前半の貴族ヒロインターンは圧倒的に面白いのだけど、庶民ヒロインが出てきてからは失速してしまった気がする。

そして何よりもいただけなかったのは。途中まで娯楽小説だったのに、突然フェミニズム論的な話が登場してしまうところ。楽しく読んでいただけに興醒めしてしまった。

すごく真っ当な話の流れではあるのだけれど、途中までブッチギリで楽しかっただけに「え。いきなり真面目とか、何なの?」と言う気持ちになってしまった。

エピソードの1つ1つは面白いしサクサク楽しく読めたのだけど、小説としての完成度は低いように思う。

ダブルヒロインで行くなら、もう少しやり方があっただろうし「女の生き方!」みたいなテーマで書きたいなら、切り口は違う方が良い。

でも、この作家さん山内マリコはすごく売れそうな気がする。テレビとか雑誌とか向きの人なんじゃないかな…と。

1つの器に面白そうな流行り物を山盛りにしてくる力技は素晴らしいと思う。あえて言うなら林真理子ポジションって感じだうろか。

面白い要素が山盛りだったのに、どうにもまとまりが悪くて残念な気がした。

次の作品に期待したい。

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白い木蓮の花の下で
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