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黒薔薇 吉屋信子 河出書房新社

『黒薔薇』と書いて『くろしょうび』と読ませるらしい。

吉屋信子が個人的に作って郵送していた同人誌(パンフレット)に掲載していた小説集で、表題作を含めた3つの小説と、ちょっとした随筆が収録されていた。

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黒薔薇

ザックリとこんな内容
  • 表題作を含む3つの短編とエッセイを収録。
  • 表題作の『黒薔薇』では女学校教師と生徒の恋愛を描く。
  • 『花物語』シリーズよりも少し大人向け感あり。

感想

吉屋信子の作品を読み解く時「同性愛」というテーマを置いては語れないと思うのだけど『花物語』をはじめとする少女小説では、その辺のところが微妙にぼかされていて「痒いところに手が届かない」感じが否めない。

しかし『黒薔薇』は個人で作った同人誌であるがゆえに、他の作品には見られない赤裸々さがあって衝撃的だった。

主人公が「同性を愛してしまう、愛さずにはいられない自分」について考察するくだりなどは、作者がずっと書きたいと思っていたことではないかと思う。文章が非常に熱っぽいのだ。

ただ、やはり時代が時代なだけに同性同志の恋は主人公の相手が死亡する……というところで話が終わっている。そう書くしかない時代だったんだろうなぁ…と思うと残念でならない。

今の時代に吉屋信子が生きてがいたら、中山可穂以上のものを読ませてくれるのではないかと夢想せずにはいられなかった。

吉屋信子は1人の女性と添い遂げているだけに「1人の人を愛し抜く」的な恋の話を読んでみたいと思ったりするのだ。

図書館で借りた作品だが、手元に置きたいと思ってしまった。

自分の気持ちを語った随筆を読むにつけ、作者の行動的なところや、情熱的なところにぞっこん惚れ込んでしまった次第。

吉屋信子の作品は今後も少しずつ読んでいきたいと思う。吉屋信子の他の作品の感想も読んでみる

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白い木蓮の花の下で
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