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もはや鎧だった!

先日、下着売り場に行った時のこと。普段はおばちゃん向けのコーナーで買い物をするのだけど、春らしい色合いのセットアップが目について若者コーナーに足を踏み入れてしまった。

私も「ブラジャーとショーツはお揃いじゃないと!」なんてイキっていた時期もあったのだけど、今やすっかり着心地重視。「人に見せる訳じゃないからね!」と言い訳をして、お揃いの下着なんてとんと買わなくなっている。

私は身長が低いだけでなく胸も貧弱だ。紳士の方々はご存知ないかと思うのだけど、胸が小さい人向けのブラジャーには「パッド」が漏れ無く付いてくる。

俗に言う「寄せて上げて」ってヤツだ。

「私は別にに盛らなくてもいいんだけどな…」などと思っていても、ほぼデフォルト化しているので、もし恋人や妻のブラジャーにパッドが付いていたとしても「コイツ、俺を騙してたな!」などと彼女達を責めないでいただきたい……なんて話はさておき。

久しぶりに若者向けの可愛らしいブラジャーを手に取ってみて驚愕してしまった。パッドがやたら分厚くて強そうなのだ。

「寄せて上げて」なんて可愛らしいものではない。そう…あれは鎧だ。

柔らかい素材で出来た鎧と言っても過言ではない。今まで私は「最近のお嬢さん達は私の頃と違って発育が良いから、胸の大きい子が多いよねぇ」と思っていたのだけど、その理由を理解した。彼女達は分厚い鎧身に纏っていたのだ。

お洒落にかける女性の情熱って素晴らしいなぁ!

何かというと「イマドキの若い女性は…」と言われるけれど、昔から女性は「お洒落の為なら死ねる!」くらいの勢いで綺麗になる事を目指してきた。

コルセットを締め過ぎて失神した時代の女性も、今の女性も目指すところは変わらないのだ。「お洒落はやせ我慢」と言う言葉があるけれど、お洒落は我慢なくして成り立たない。

鎧のようなブラジャーほ身に纏えば私とてもう少し見栄えが良くなるだろう。

「じゃあ、さっそく試してみよう…」となれば良かったのだろうけど「あんなの、しんどそうで嫌だなぁ」と買う気にはなれなかった。もう私は現役じゃないのだと思う。鎧身に纏ってこそ真の女性だと思う。

「私はもう、この中に入れないんだなぁ…」と思うと、ちょっぴり哀しい気持ちになったけれど、これっぽっちも戻りたい思っていない自分がいた。

若い頃、祖母や母が色気のない下着を着ているのを見て「私は年をとっても、あんな風にはならないぞ」と思っていたのに、まさか自分が「あんな風」になってしまうとは。

年齢を言い訳にしないで歳を重ねてもお洒落に対して生涯現役って女性だっていると思う。しかし……私にはとても出来ない。

「お洒落なんてどうでもいい」とまでは思っていないけれど、そこまで頑張れないようになっちゃったんだなぁ…って事をしみじみ感じた出来事だった。

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日記
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白い木蓮の花の下で
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