先日、娘とNHKのハートネットTVと言う番組のユニークフェイスの特集を観た。
ハートネットTVはいつも観ている訳ではないけれど、その日はたまたま観ることに。ユニークフェイスとは病気や怪我や生まれつき等の理由から顔に痣や傷があることを指す。小学校2年生の娘にとって、それは衝撃的な番組だったようだ。
娘には常々「人の見た目をとやかく言ってはいけない」と厳しく言い聞かせている。「あの人、なんか太ってるな。とか、すっごく背が高いな。と心の中で思うのは良いけれど口に出して言ってはいけないよ」と。自分の力でどうにもならない事を他人から非難されるのは辛いことだ。
私自身、何年間か薬の副作用で顔がむくんで丸くなる「ムーンフェイス」と、体中に紫斑(紫の痣のようなもの)があった時期があるので、外見のハンデがある人の気持ちは少しだけ理解出来る。また低過ぎる身長もからかいの対象だった。
まぁ。それにしても。人の見た目にとやかく言う人って、どんな育てられ方をして、どんな教育を受けてきたのかと心底呆れる。娘と2人でテレビを観て憤慨してしまった。
日本には「見た目」に関して何らかの問題を持った人が100万人以上いると言われている。
「そんなの私には関係ない」と言い切る事の出来る数じゃない。気がつかない人が多いのかも知れないけれど、身の回りに1人くらいは外見上の問題を抱えた人がいるのではないかと思う。
娘は今のところ、そう言ったコンプレックスとは無縁で生きているけれど、自分がその立場じゃないからって他人を傷つけるような人間にはなって欲しくない。
こう言うナイーブな問題を子どもに伝えるのは難しい。「相手が傷つくような事を言わない」のは当然だけど、だからって闇雲に同情するのもどうかと思うし。
娘は小学校2年生。今のところイジメ等の問題はなさそうだけど、そろそろ色々な事が出てくる頃だと思う。
外見の問題はイジメの定番ネタでもある。しっかりと社会で生きていくために、娘に教えておかなければならない事は山積みだ。「どんな風に教えていけば良いのか」は私にもよく分からないけれど、とりあえずその都度言い聞かせていこうと思う。