読んだ本の『50音別作家一覧』はこちらから>>

Fから届いた嬉しい知らせ。

記事内に広告が含まれています。

何の本に書いていたのかは忘れてしまったけれど「本当の友人ってのは苦しい時に助けてくれる人の事じゃなくて、成功した時に心から喜んでくれる人のことである」って文章を読んだことがある。

この文章。私は今まで理解することが出来なかった。と言うのも、私は自分が苦しい時に沢山の友人から支えられてやってきた人間なので、やっぱり苦しい時に助けてくれる人ってのは友人だからだと思っていた。

だけど先日「もしかしたら、あの文章ってこういうことかな?」って出来事があった。

親友のFが「福祉職の正規職員採用試験に合格した」という知らせを受けた時。心底「おめでとう」と思うことが出来たし、嬉しかったし、安心した自分がいた。

Fとは高校時代からの付き合いで一緒に同人誌を作っていた相棒でもある。Fは高卒で公務員になったのだけど「東京に出て脚本家になる」と公務員を辞めて上京。脚本家になるどころか病気になって実家に戻ってきた。しばらく働くことが出来ず無職期間があったものの、現在は非正規職員として生活保護のケースワーカーとして働いている。

福祉職の正規職員登用試験。Fは昨年も受けてはいたけれど、合格することが出来なかった。

Fは持病を持っていて透析を受けながら働いているので公務員の待遇は魅力的。休みをバッチリ取ることが出来るし、何より年金等のことを考えると非正規職員でいるよりも正職員になったほうが断ぜんお得。「今年こそは」と思っていたけど、めでたく合格を手にすることができた。

友人の贔屓目を抜きにしてもFは仕事が出来るタイプの人間だと思うし、彼女の性格は福祉職に向いている。すでに50代なので正職員になったとしても働ける期間は10年ちょっと…って感じだけど、それでもきっと良い仕事をして社会に貢献できると信じている。

Fから合格の知らせを受けた時、ふと「本当の友人は成功した時に心から喜んでくれる人」と言う一節はこの感覚なのかも知れないな…と思った。

人間って相手に対して「羨ましい」とか「妬ましい」って言うような嫉妬の気持ちを抱くことがある。私も人の成功や幸せを妬ましく思ったことがあるし、羨ましくてたまらなく感じたことだってある。だけどFに関してはそんな感情を抱いたことがない。

Fの正職員合格の知らせは純粋に嬉しかった。

それはそれとして。正職員登用試験は狭き門だと聞いている。Fはやっぱり優秀な人間だったのだなぁ~と友人として誇らしい気持ちになった。

最近、ロクでもないことが続いていたけど、年末にこんな嬉しい話が舞い込んでくるなんてなぁ。4月からのFの生活が素晴らしいものであることを心から願っている。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
日記
スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました