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包丁を研ぐ日々。

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最近、新しい包丁が欲しくてたまない。

私が普段使っているのはステンレス製の三徳包丁。一応、出刃包丁も持っているけれど魚を1匹捌くことなんて滅多に無いので、毎日の料理は三徳包丁1本でこなしている。

プロや料理ガチ勢からするとステンレス製の包丁なんて「分かってないなぁ」って感じだろうけど、普通の主婦なので「錆びやすくてマメに手入れしなきゃ切れ味が保てない包丁なんて面倒臭くてゴメンだわ」と思っていた。

ステンレス製の包丁は家庭で研ぐのが難しい…と言う難点があるのは知っていたけど、月に1度は腕の良い包丁研ぎ屋さんがやって来るので包丁研ぎは月1ペースでプロに託していた。研ぎに出した後は納得の切れ味が戻ってくるので何の問題もない…はずだった。

ところが。勤務体制が変わってからと言うもの、包丁研ぎ屋さんに会えなくなってしまった。朝、出勤する前に包丁研ぎ屋さんにお金と包丁を渡しておけば帰宅までに仕上がっている…言う流れが出来ていたのに包丁研ぎ屋さんが訪れる時間にはすでに出勤しているので包丁を渡すことが出来ないのだ。

当たり前だけど包丁の切れ味は日に日に悪くなっていく。

仕方がないので「素人でもつ買いやすい」と言われているシャープナーって物を買ってみた。

包丁を溝に当ててシュッと引っぱったら切れ味が戻ってくる…と言うアレだ。シャープナーを使ってみたところ悪くはない気がした。確かに使った後は切れ味が復活する。

 

しかし当然ながらプロの研ぎ師にお願いした後の切れ味とは雲泥の差だった。仕方がないので私は腹をくくって砥石を買ってみることにした。「素人でも研げる」みたいな品物で「角度を安定させるための補助具」も漏れなくついてくる。

「しょせんは素人の仕事だから期待し過ぎないようにしようと」と自分に言い聞かせつつ、毎日砥石で包丁を研ぐようになった。最初の頃は「確かに切れるっちゃあ切れるけどイマイチだよね」って感じだったのだけど、慣れてくると「うむ…悪くはない」くらいの仕上がりになってきた。毎日、手入れをしているおかげで見た目も素晴らしく綺麗だ。

ステンレス製の包丁

ステンレス製の包丁

「1日1回包丁を研ぐなんて意識高いこと私には無理」と思っていたけど、人間やればやれるもので包丁研ぎは私の生活の中でルーティンとなった。

包丁と向き合う日々の中でふと、こんな欲望が頭を過ぎった。

「ステンレス製の包丁は素人には研ぎにくいって言われてるけど、毎日研いでいれば、まあまあ切れるようになったよね? って事は素人でも研ぎやすいて言われる包丁を毎日研いでいれば、かなり良い感じになるのでは?」

研ぎやすい包丁ってヤツを研いでみたい!

私は今…新しい包丁を買いたい欲望と戦っている。そもそも包丁研ぎと言っても、今の私は「新しいゲームを買ったばかりのヲタク」みたいなもので、真新しいさもあって毎日楽しく研ぎまくっているけれど、包丁を研ぐ習慣を永続的に続けていけるかどうかは分からないのだ。

一時の気の迷いから手入れのしやすいステンレス製から、研ぐ作業ありきの包丁に乗り換えてしまっても良いものか?

この答えは誰かに聞いたところで正解が得られるものではないし、どれほど迷ったにしても欲しい気持ちが限界値を突破したら誰がなんと言おうが買ってしまうだろうから自制出来ているうちは我慢しようと思っている。

欲しい気持ちが限界値を突破するまでは、今あるステンレス製の包丁と向き合っていきたいと思っている。

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日記
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