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視覚障害がある…ってだけで人生ハードモード過ぎじゃね?

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私は今「医療型児童発達支援センター」って施設で働いているのだけれど、担当しているお子さんが来春から視覚支援学校の幼稚部に入る予定になっている。

私の勤め先では身体・知的・発達・知覚・聴覚…その他、様々な障害を持ったお子さんを受け入れている。多くのお子さんにとっての通過点なので、みなさんそれぞれま進路に進んでくのだけど、視覚支援学校に進むお子さんを担当するはの私にとって初めての体験だった。

恥ずかしながら、今まで知らなかったのだけど大阪府には視覚支援学校が2校しかない。北に1校。南(南と言ってもほぼ中央)に1校。大阪で視覚障害を持って生まれたなら「自宅からより近い学校に行くしかない」って感じ。

大阪府…って案外広い。たまたま視覚支援学校で暮らしていれば無問題だけど、住んでいる場所によっては「学校に通うのに電車(自動車)で1時間以上はかかるよね?」みたいな事態になってしまう。

高校生以上なら1時間以上の通学もアリだと思うけれど、幼稚園(保育園)、小中学校で1時間以上の通学…ってのは厳し過ぎる。

調べてみたところ、大阪府の視覚支援学校は2校とも小学生から利用可能の寄宿舎が完備されていて寮費も安い。貧困家庭の場合は公的補助を利用することが出来るので「どなたでも」寄宿舎に入ることが出来ることになっている。

……とは言うものの小学生で寮生活とか人生ハードモード過ぎじゃない?

「寮に入らないと学校に通えない」ってご家庭のために寄宿舎を設置している事については評価したいけれど、小学生のうちから親元を離れて学校に行く…ってのはキツ過ぎる。

夫にこの話をすると「娘がその立場だったら引っ越し一択」と言うのだけれど、引っ越し出来ない環境にあるご家庭もあると思う。例えば…だけど、地元ベースで自営業をしているとか、他の家族の介護の事情とか。

視覚支援学校がこんなに少ないだなんて知らなかった。大阪は2校あるけれど、都道府県によっては「県内に1校」って感じで大阪と同じく寄宿舎が用意されている。

視覚障害を持っている人って子どもの頃から、健常者がしないような苦労をしているだなんて、ちっとも知らなかった。50年も生きてきたのに知らないことが多過ぎる。

来春から視覚支援学校に進むお子さんが良き学校(幼稚園)生活が送れることを心から願う。

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