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人工子宮がはれば人間(兵士)を量産するのは可能なのか?

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少し前に中国で人工子宮の開発が成功したとのニュースがあった。

「大量に兵士を育成するつもりでは?」みたいな意見が多いのだけど、渡しは現時点で人間を量産するのは難しいんじゃないかと思っている。

例えば…の話だけど、臓器移植に使うためだけのパーツとして人間を作ることは可能だろう。だけど兵士となると、優秀な人間…とまではいかなくても、最低限の働きができるように育てる必要があるので、今の人類には難しいんじゃないかな。

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施設で子どもを育てるリスク

「親はなくても子は育つ」って言葉があるように、今でも親のいない子ども達を育てる養護施設(昔風に言うところの孤児院)は世界各国に存在するし、そこで育った子ども達も多い。

日本人だと『赤毛のアン』や『あしながおじさん』に登場した孤児院や『タイガーマスク』の「ちびっこランド」を思い浮かべる人が多いと思う。最近だと『約束のネバーランド』のハウスなども同じくくり。

だけど、実際は少数の大人で大人数の子どもを「ちゃんと」育てるのは不可能だ。

『約束のネバーランド』では「ママ」と呼ばれる女性がたった1人で施設の子ども達の世話をしていたけれど、正直あれはあり得ない。

『約束のネバーランド』の設定はあくまでも漫画の世界だから成り立っていただけで、子どもを育てる労力を考えると1人で多数の子どもを育てることは不可能だ。もし、あれが出来るなら日本で保育士が足りなくなる…なんて事態にはならないのだ。

そしてもたとえ育ったとしても「そこそこ立派な人間に育つかどうか」となると別の話。

施設で子どもを育てることについては様々な問題が分かってきている。学力面もそうだし、情緒的な面でも施設の子ども達に安定した生活をさせてあげる事は非常に難しい。

現在は日本だけでなく、各国で児童養護施設を小規模化ていく流れになっているし、究極的な理想としては、親のいない子どもは児童養護施設ではなく家庭で育てる「里親制度」がベストとされている。

人間は成人するまでに時間と労力がかかる

どの資料で読んだのかは忘れてしまったのだけど、第二次世界大戦前にとある独裁政権で「軍の言うことを聞く兵士を育てる大作戦」みたいなノリで「子どもを親から離して施設で一括して育てようぜ」みたいな計画が大真面目に行われたことがある。

……ところが、軍の言うことを聞く兵士にする以前に、問題のある子どもが大勢育ってしまって、兵士どころの話ではなくなってしまって計画は失敗した。

この結果から「どうやら人間は1人の世話係的な人がしっかり愛情を注いでもらわなければ上手く育たないのではないか?」と言う説が登場した。

日本では「子どもには母親が必要」と言われがちだけど、実のところメインになって育ててくれる人間がいれば、その人間は子どもにとって母親である必要はないらしい。メインになって育ててくれる父親だろうが、祖父母だろうが、兄弟だろうが無問題ってこと。

確かにこれは一理あって「母親が死んだあとに父が男手ひとつで育てくれましたが不幸ではありませんでした」とか「両親が死んで、おばあちゃんに育てられました」みたいな話はよく聞くし、むしろ「育ててくれて感謝しています」みたいに思っている人が多い。そして彼らは立派な大人に成長している。

人工子宮を使っての人間の量産

では「人工子宮を使って人間を量産するのが絶対に無理なのか?」と言うと、難しいながらも可能性はゼロではないとも思う。

子どもの成長や教育、発達に関する研究は、医学の進歩からすると猛烈に遅いので、人類の叡智を結集して本気で研究に取り組めば何か突破口が見つかるかも知れない。

スキンシップの回数、言葉掛けの回数、教育メゾットなどを徹底的に解析して、個性のブレがあったとして大多数の人間にフィットする育児方法を確立することができたなら、1人の人間が多数の子どもを一気に育てることができるかも知れない。

中国の人達には是非とも頑張って、そり辺の方法論を研究して戴きたいと切に願う。

そんな方法を確立されることが出来たらなら、国にとって役に立つ人間がガンガンに増えていくだろうし、国は絶対に強くなる。そして、そうこうしているうちに世界から「育児ノイローゼ」なんて言葉がなくなるだろう。

人間の成人を何歳に設定するか…ってところがあるとは言うもの、仮に15歳で大人とみなしたとしても、人工子宮で量産したところで15年間かけて育てる必要があるし、15年かけて育てたとして全員ちゃんと育つ訳でもない。

……結局のところ、人工子宮を使って人間を作り出すことができても、育てることが出来ないかぎり人間の量産は不可能…ってことだ。

ただ、人工子宮は病気等で出産できない人達の希望になると思う。

人間は地球の歴史の中でもブイブイ言わせている生き物だけど、案外不自由で効率が悪い生き物なのだなぁ…なんてことをつくづく思う。

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