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子どもの貧困と『二月の勝者』

この秋、中学受験をテーマにした『二月の勝者』と言うドラマがスタートする。今回は『二月の勝者』のドラマより先の内容を含む日記なので、ネタバレNGの方はご遠慮ください。

『二月の勝者』の原作は漫画で、家族全員大好きな作品でもある。

我が家は中学受験をせず、娘は地元の公立中学校に通っているけれど、現在は高校受験ガチ勢の端くれとして頑張っているので「分かるわぁぁ~」と共感するところが多い。

中学受験と聞くと「教育ママが子どものお尻を叩いて無理やり勉強させている」みたいなイメージを持っているもいるけれど『二月の勝者』を読めば中学受験のイメージが変わるんじゃないかと思う。

今回『二月の勝者』の13巻が発売されたのだけど、13巻は今までとは違った切り口の内容で最高に面白かった。

『二月の勝者』は基本的に中学受験に挑む超進学塾が舞台。主人公の黒木は冷徹な塾長…って設定なのだとげ、黒木には進学塾の塾長以外にも別の顔を持っていて、今回はその「別の顔」がクローズアップされていた。

黒木は貧困家庭の子どもを教える無料塾の教師でもあったのだ。

『二月の勝者』13巻のテーマは「中学受験直前の親子の様子」と「子どもの貧困問題」だった。

一般的に貧困家庭の子どもは学力が低いとされているけれど、黒木はそれを「自己責任ではない」と言う。

  • 弟や妹の面倒を見る高校生
  • 酔っ払った親がいる部屋で勉強をする中学生

そんな状況で「一般的に普通と言われる家庭の子どもと同じように勉強しろ…って言われても無理だよね?」って話。

また、今の日本は子どもの貧困が分かり難い状況にある…って話も首がもげるくらい同意した。

  • 食べるに困る…って訳じゃない
  • ファストファッションがあるのでパッと見は貧乏に見えない
  • だけど一般的な家庭の水準での食事や生活環境は保てない

具体的に言うと「人生で1度も丸いクリスマスケーキを食べたことがない」って子どもがいる…ってこと。「クリスマスにご馳走を食べるのはテレビドラマの中の話だ」と思って育っている子がいる…ってこと。

「いやいや…それはないだろ?」って思うかも知れないけれど、子どもってビックリするほど視野が狭いので自分の家庭が「普通」だと思って育ってしまうことが多々ある。

実際、私は両親の中が悪かったので社会人になるまで「仲の良い夫婦はテレビや小説の中にしかいない。どこの夫婦も表面的には仲良さそうにしていても本当はそうじゃない」と本気で思っていた。

子どもの貧困が見え難くなっている…ってことは私も肌で感じている。

パート先(放課後等デイサービス)で関わるお子さんの中にも貧困状態の子はいるし、娘の同級生にもいる。でも彼らの家族は特に行政からの支援を受けている訳ではなくて、ただ純粋に「生活が苦しくて子どもにとって良い環境ではない」と言う状態。

私は福祉の専門家ではないし、政治家でも、役所の人でもないので、そんな子ども達を見て不憫には思うものの彼らに対して何か出来る訳じゃない。

『二月の勝者』は中学受験漫画として読んでいたので、ここまで突っ込んだ内容を入れてくるとは思っていなかったので13巻の展開には驚かされた。

黒木が貧困家庭の子の支援をしていることについては、これまでもチラチラ出てきていたけれど、今回は予想以上にしっかり描写されていて感心したし、黒木のことが好きになってしまった。結局のところ黒木は子どもが好きなのだなぁ。

『二月の勝者』最新刊を読んだばかりなのに早くも続きが待ち遠しくてならない。

『二月の勝者』ホント面白いので興味がある方は是非、読んでみて戴きたい。ちなみに私はここ何冊かは最新巻読む時に必ず泣いている。それくらいに良い。

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白い木蓮の花の下で
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