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夜明けの舟 山本音也 文藝春秋

本を読んで久しぶりに熱くムカついた。

この作品のどこが面白いか全く理解出来ない。たぶん、私はこれを読んで「良かった。感動した」と思う人とは仲良くなれないんじゃないかと思う。

それくらい私の感性や嗜好と掛け離れた作品だったのだ。

今回はネタバレ満載、罵倒満載で書かせてもらうので、そのテの物が苦手な方は大らかにスルーしていただきたくお願いします。

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夜明けの舟

定年退職を4年後に控えた銀行役員・興津亮介は、同じ職場の結城あゆみと恋人関係を結んでいる。

彼の妻は結婚して12年後に、「どうしてもある男が忘れられない」と言い残したまま失踪していた。

ある日、興津は親友の宮坂から銀座で声をかけられる。彼の横には、着物姿の良く似合う女性がいた。彼女の名前は国方サト。彼がよく知る会社社長夫人だった。

興津は彼女の魅力にすぐ引き込まれていき、また彼女も狂うような恋をしたいと想う理由があった!ふたつの恋の間で懊悩する男の結末は―。

アマゾンより引用

感想

四年後に定年を控えた銀行員のエリートが、若い愛人(職場の部下)と、和服の似合うミステリアスな美貌の人妻と恋愛をする…という筋書き。

ちなみに男は妻に逃げられていて独り身だ。

美貌の人妻は夫との生活に不満があり、また乳癌で死ぬかも知れないという身の上で「濃厚なセックスしたい、恋したい」って気持ちになっている……という非常に都合の良い設定だった。

そして、なんとも遺憾なことだが最終的に人妻は死なないどころか乳房を切断することも無く主人公と結ばれちゃうのである。

ロマンポルノを上品にした感じの設定とセックス描写を延々と読まされてウンザリした。日本人男性に「男性を対象にしたハーレクインロマンス」を書かせたら、こういう感じになるのだろうか。

男性に都合の良い設定なのも、主人公が身勝手なのも「妄想小説なら仕方ないか…」と我慢出来たが、ヒロインの人妻の不誠実っぷりには腹立たしさを感じずにはいられなかった。

自分で何もしようとせず、誰かに頼り、しかも夫とも恋人ともちゃんと向き合わずにふわふわ生きているだなんて。

こういう腹立たしいキャラクターって、どこかで読んだことあるなぁ…と思い返してみた。

そう…江國香織の描くヒロインと同じなのだ。なるほど、私の「ムカつきポイント」をグイグイ押してくれたのも納得である。

あまりに腹立たしかったので作者の山本音也のついて検索してみたのだけど、他の作品で「ちょっと読んでみたいかも」と思えるものがあった。くじけず2冊目にトライしてみるかどうか悩ましいところだ。

ある意味、こんなに熱くムカつける作品ってのも貴重だなぁ…と思った1冊である。

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白い木蓮の花の下で
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