中1娘は毎日楽しく登校している。
娘が中学校に進学する際、1つ上の学年では1学年6クラスしかないのにいじめによる不登校が10人以上出てしまっていて「娘は中学校でやっていけるのだろうか?」と心配で仕方がなかったのだけど、娘のクラスは驚くほど上手くいっている。
どうやら小学校の担任がクラス編成に介入したらしい。
娘のクラスには小学校で1番の問題児が入れられていた。その子は空気読めない系と言うか、もしかすると発達障害なのか対人関係が上手く行かない上に暴力的な男子なのだけど、辛うじてその子と仲の良い男子、正義感強めの真面目系男子、親切系女子で囲んだことが功を奏したのか、いじめられる事もなく上手くやっている。
その男子は小学校の頃から色々あった子で私も「○○君は中学校で上手くやっていけるのだろうか?」と他人事ながら心配していたので、いじめられもせず過ごしていることに驚きを禁じ得ない。
娘も今のクラスが奇跡的なまでに仲の良いクラスであることは自覚していて「もうクラス替えとかしなくていいんだけどな…来年が怖いわ」と言っている。
クラスのメンバーが良かったのもあるだろうし、担任の先生が有能なのもあるだろうけど、驚くほどクラス内の自治が行き届いている…ってこともあると思う。
娘のクラスの席替えは少し変わっていて、くじ引きではなく班長にによる話し合いで決めるらしい。班長会議と呼ばれる席替えの話し合いには、もちろん担任も出席する。
班長に立候補して数名が自分の班に入れるメンバーを決めて、班長達の話し合いによって席を決める。
「そんな事したら仲の良い子達で固まったり、嫌いの子をハブったりするんじゃないの?」って思ってしまうのだけど、それが意外とそうでもないらしい。
例えば。勉強に自信のある班長の場合、勉強が苦手な子を自分の班に入れて面倒を見るし、コミュ力高めの班長は問題行動の多い子を自分の班に入れる。
班長が1人で対処出来そうにもない…って思うような構成になった時は班長の右腕になりそうなしっかりした子を自分の班に入れる…みたいな感じ。
さらに言うなら「この2人を並べたら私語が多くなる」と思う子は席を離したり、険悪なムードになっている子や、いじめをしそうな子とターゲットになりそうな子の席を離したりもするみたい。
「でも班長が悪いヤツだったらどうすの?」って話だけど、今のところ班長に立候補するのは真面目な子達で班長会議では真剣に席の配置が検討される。
以前、娘の友達(別のクラス)の女子がいじめられた…って話を書いたけれど、娘曰く「今のところ、私のクラスにいじめはないと思う」とのこと。
話し合いで席替えが上手くいっている…って凄いと思ってしまったのだけど、最近は娘のクラスのような方法を取っている先生が多いんだろうか?
私自身は中学の頃って、厨二病こじらせていた上にクソ真面目ヲタクだったので、散々やられまくった覚えがあるし、席替えはいつもくじ引きだった。
娘のクラスの席替えシステムの話を聞いた時は本気で羨ましく思ってしまった。
もちろん、普通はなかなかこうはならない…ってことは理解しているし、奇跡的に上手く行っている例なのだと思う。娘が良いクラスで過ごせていることはありがたいと思っているけれど、その反面来年以降が怖いな…と思ったりする。