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首里の馬 高山羽根子 新潮社

『首里の馬』は第163回 芥川賞受賞作。作者の高山羽根子の作品は、感想を書いていないけれど、デビュー作の『うどん キツネつきの』を読んだきりなので、実のところよく知らない。

「芥川賞作品だし、馬好きだから読んでみるか」くらいのノリで手に取ったのだけど、私はまったく楽しめなかった。

今回は酷い感想しか書けないりで、作品や作者が好きな方はご遠慮ください。

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首里の馬

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ザックリとこんな内容
  • ヒロインの未名子は沖縄でオンラインクイズを出題するオペレーター。中学生の頃から沖縄に関する記録保存する郷土資料館の整理を手伝っていた。
  • ある台風の夜、幻の宮古馬が庭に迷いこんでくる。未名子はその馬に「ヒコーキ」と名付けた。

感想

『首里の馬』を読んでみての感想は「こう言うの書きたかったらラノベ(ライトノベル)でやってくれ」の一言に尽きる。

芥川賞って、こんな幼稚なノリでもOKになっちゃってるんだ?

一応、それっぽい体裁に整えられた作品ではあるけれど、設定がライトノベル的ご都合主義で大人の小説としてはキツ過ぎる。

  • ヒロインは元引きこもり
  • ヒロインが都合よく生活出来る都合の良い謎の仕事
  • 生活に困らない「私だけの王国」で暮らすヒロインに訪れる謎の出来事
  • 唐突な馬とそこからのアカデミックな超展開

……ホラーやファンタジーならアリだと思う。だけど大人を対象にした小説で、あまりにも都合の良い設定にされるとリアリティがなさ過ぎてドン引きしてしまう。

だいたいからして「オンラインクイズを出題するオペレーター」って仕事が都合良すぎて失笑せざるを得ない。普通に考えて仕事として成り立たないのだもの。

素人の子をオペレーターにして、しかも全国各地に拠点作って世界中に発信して…どこで費用を回収するのよ? もしかしたら作者はゲームとインターネットとか苦手なご年配の方なのかな…と思って調べてみたら、そうでもなくて驚いた。

後半の超展開を書くためだけの都合の良い設定なのだろうけど、現実世界にそこまで都合の良い設定を使ってくるあたり「突然異世界に転生しいた高校生」って設定のラノベと同等だと思うのだ。

現代設定を絡めたファンタジーやSFを展開したいなら、もっと上手に騙してくれないと……。

雰囲気や展開は悪くないし嫌いじゃない。ジュニア向けの小説で、主人公が10代前半の若者だったらアリかも知れないし、それならそれで私も納得して読み進められた気がする。

たまげたなぁ……これが芥川賞受賞作とは。

私が2020年度で読んだ本の中ではワースト3に入る気がする。ある意味、インパクトはあったし、誰かに感想を愚痴りたい作品だけど、まったくもって良さの分からない1冊だった。

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白い木蓮の花の下で
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