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映画『マチルダ 禁断の恋』感想。

王室が舞台の豪華な恋物語を堪能したい人は『マチルダ 禁断の恋』を四の五の言わずに観とけば良いと思う。

物語の好き嫌いはさておき、映像の美しさは保障出来る。

エスカリーナ宮殿、マリインスキー劇場、ボリジョイ劇場…と言った豪華なロケ地を観るだけでも満足出来るし、衣装も調度品も素晴らしい。バレリーナと皇太子の恋とか眼福でしかない。

是非とも宝塚で上演して欲しい。

私はロシアの歴史には不勉強なので映画のどこまでが事実でどこまでが創作かは分からないけれど、事実をベースにした物語とのこと。

今回の感想はネタバレを含む内容になるのでネタバレNGの方はご遠慮ください。

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マチルダ 禁断の恋

マチルダ 禁断の恋
Матильда
監督アレクセイ・ウチーチェリ
脚本アレクサンドル・テレコフ
製作アレクセイ・ウチーチェリ
ヴラディーミル・ヴィノクール
アレクサンドル・ドストマン
出演者ラース・アイディンガー
ミハリーナ・オルシャンスカ
ダニーラ・コズロフスキー
ルイーゼ・ヴォルフラム
インゲボルガ・ダクネイト
トーマス・オスターマイアー
音楽ワレリー・ゲルギエフ
公開日本の旗 2018年12月8日

あらすじ

物語の舞台は19世紀のサンクトペテルブルク。

皇帝も出席するバレエの公演の日。バレリーナのマチルダはライバルから嫌がらせを受ける。衣装を身に着け舞台に向かうマチルダに、ライバルは抱き付くふりをして、肩紐に切り込みを入れたのだ。

何も知らないマチルダは、華やかに踊り出すも、衣装の肩紐が外れ、片方の乳房が見えてしまう。会場がどよめく中、一瞬驚くマチルダでしたが、何事もなかったかのように踊り出す。

男性の誰もがマチルダに惹かる中、ロシア帝国の次期継承者ニコライもまた彼女の魅力の虜になった。

しかし、ニコライ にはイギリスのヴィクトリア女王の孫娘でアリックスという婚約者がいた。

ニコライとマチルダの恋は、ロシア国内で賛否両論を巻きおこし国を揺るがすほどの一 大ロマンスとなる。

父であるアレクサンドル3世の死、王位継承、政略結婚、外国勢力 の隆盛…怒涛の展開が押し寄せる。

そして2人の恋の行方は?

ロシア皇帝とバレリーナの悲恋…じゃない

『マチルダ 禁断の恋』と言う題名から想像したのは「なるほど…ロシア皇帝とバレリーナの禁断の恋の物語か…」と思ったのだけど、斜め上の展開に驚かされた。

ロシア皇帝(の後継者)がバレリーナに恋する…ってのは間違いないのだけど、このバレリーナが強過ぎてビックリ。

一途な恋の物語…かと思いきや、全然そうじゃなかった。

マチルダはニコライ一途ではなくて、物語の途中で恋人を乗り換えるような魔性の女。だけど皇帝はマチルダ一途。

何かとピンチに立たされることの多いマチルダだけど、どんな状況にあっても、いちいち凄い。そこに痺れる憧れる。

一方、ニコライの婚約者、ドイツ皇女の アリックス姫はニコライ一途。

ニコライはマチルダが好きで、マチルダはニコライを好きだったけど途中で気が変わっちゃって、アリックス姫はニコライがずっとずっと好き。

ままならぬ恋愛物としては定番な流れだった。

事件が多くて観ていて飽きない

『マチルダ 禁断の恋』は最初から最後までドラマチック過ぎる展開の連続なので、とりあえず観ていて飽きることはないと思う。

  • マチルダのバレエ場面
  • マチルダとニコライの恋
  • マチルダ誘拐事件
  • マチルダのストーカー男による無理心中未遂
  • なんだかんだあったけど、ニコライはアリックス姫と結婚
  • ニコライの戴冠で物語終了

「えっ? ロシア皇帝とバレリーナの恋愛じゃないの?」とビックリしたけど、史実なのだから仕方がない。

「禁断の恋」なんてサブタイトルが付いているので一途な恋を連想してしまった訳だけど、邦題の付け方はあえてミスリードさせる仕掛けだったのかも知れない。

事実はこんな感じ

余談だけど、映画では描かれていないものの、ロシア帝国はロシア革命がおこり皇帝ニコライ2世は家族ともども射殺されてしまう。

一方マチルダはというと、ニコライの従弟アンドロレイ・ウラジーミロヴィチ大公と結婚。

マチルダはロシアで初めてプリマ・バレリーナ・アッソルータとなり、パリにバレエの学校を設立。マチルダは99歳まで生きて天寿を全うしている。

マチルダ…強い…強過ぎる。

恋愛映画ではなく雰囲気を楽しむ映画なのかも

『マチルダ 禁断の恋』は恋愛映画として、ガッツリ四つに組んで観るとガッカリするかも知れない。

ニコライもマチルダも意外と一途じゃないし。ロマンティックな恋愛映画を期待してみるとガッカリすると思う。

ただロシアの皇室を舞台にした豪華絢爛な恋愛物語だと思えば充分にアリ。

ヒロインのマチルダだって、悲恋と見せかけて史実では強く逞しく生きていた…ってああたりも救われる気がするし。

……などと私は暢気に感想を書いているけれど、作品公開当時、ロシアでは相当な物議を醸したらしい。

「最高に面白かった!」とは言えないけれど、ハリウッド映画にはない味わいがあって良かったと思う。豪華絢爛な映像を観たい方は是非。

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白い木蓮の花の下で
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