コロナが流行りだしてから、子ども達はず~っと休校で家にいる訳だけど、学校再開が迫ってきたこともあって「再開後はどうするか?」ってこと本気で考える人が増えてきた気がする。
Twitterを眺めていると「小学校からこんなプリントが配布されました」的なTweetが流れてくることがある。どうやら「休校中、ご家庭でここまで出来るようにしてください」と明確に提示する学校があるようだ。
例えば…
- 休校中にこれだけの漢字を覚えてきてください
- すらすら計算出来るようにしてきてください
- 表とグラフを理解してきてください
- 鍵盤ハーモニカで「○○」を弾けるようにしてください
- 百人一首を暗記してください
……みたいな感じ。
このご時世だから仕方がない…とは言うものの、冷静に考えてみるに、家で親が勉強教えるって難しくないだろうか?
どうにか頑張れる家庭もあるとは思うのだけど「両親とも激務」とか「介護等が必要な家族がいる」とか「乳児育児中」とか言うご家庭だと、あれこれ課題を出されて「ご家庭で教えてください」と言われても出来る訳がない。
唐突に課題をガンガン出してくるのは、文部科学省の通達が原因なのだと思う。
一定の要件のもとで行われた家庭学習の内容を改めて学校で教える必要はない。
学校が3ヶ月も休みになるだなんて、誰も経験したことが無いだけに対応が難しいのは理解出来る。非常時なので教育を学校に丸投げするのではなく、保護者の協力が必要だってことも理解できる。
……って、学校が保護者に丸投げしてどうするよ?
文部科学省の人達は子どもの頃学校で日本国憲法を勉強しなかったとしか思えない。
すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。
日本国憲法 第二十六条
文部科学省のやり方は子ども達がひとしく教育を受ける権利を侵害しているのだけどな。
いつの世も世界は平等には出来ていない…ってことは理解している。
人は自分が置かれた環境の中でどうにかやっていくしかない。「運も実力のうち」って言葉があるけれど、良い環境の元に生まれた子は、それもまた実力ってことだ。
我が家の場合、娘はもう中学生なので、放置していても自分で課題に取り組んでくれている。だけど、もしこれが小学1年生だったとしたら、それこそ私が死ぬ気で勉強を教えていたと思う。
日文部科学省の人達は、ゆとり教育の失敗から「子どもはしっかり勉強させないとロクなことにならない」って事を学ばなかったのだと思う。
このままの体制だと、落ちこぼれる子がわんさか出てきて格差社会が加速することは必至だけど、それもまた仕方がない。
良い環境に生まれなかった子ども達は今まで以上に大変だと思うのだけど、頑張って自分の自分の人生を切り開いて欲しいと願うばかりだ。