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更年期少女 真梨幸子 幻冬舎

ものすごくインパクトのある表紙の本だった。

小説や少女漫画の表紙と言うよりも、むしろ子供の頃、夢中になった「お姫様ぬりえ」のようなイラストがバーンと描かれていて、図書館の新刊コーナーで見た瞬間「ジャケ買い」ならぬ「ジャケ借り」をてしまった。

ちなみに…今回の感想はガッツリとネタバレを書くので、苦手な方はご遠慮ください。

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更年期少女

ザックリとこんな内容
  • 内容は20年以上も前に流行した少女漫画の二次創作をするサークル内の確執と、サークルの幹部メンバーを襲う連続殺人がテーマ。
  • 同じ作品を愛する中年女性たちが、互いを怪しい名前で呼び合い少女漫画話と噂話をするだけの定例会が悲劇へと繋がっていく。
  • メンバーの度重なる失踪、事故死、腐乱死体…

感想

題名に「更年期」と言う言葉がついている通り、サークルのメンバーは更年期に突入しそう(あるいは突入した)女性達。

私はまだその年齢には達していないけれど、片足を突っ込んでいる年齢なので、けっこう物語に入り込んでしまった。

ヲタク文化に精通していたり、あるいは同人誌を作ったことのある人なら、ある程度面白く読めると思う。

ヲタクの人物描写が気持ち悪いほどリアルなのだ。

趣味としての一線を越えて「それは人として駄目過ぎでは?」と言わざるを得ない妄想っぷりを発揮してくれる登場人物達は、ヲタクなら多少なりとも我が身を振り返ってハッっとさせられる部分があると思う。

「ヲタク」と言う要素を抜いて「女の集団」と言う方面からも面白く読めた。

私は「女の集団」が大の苦手なので、そういう場所には近づかないようにしてきたのだけど、それでも「それって分かるわぁ~」と思うところが多々あった。

人物描写的な部分では面白く読めたのだけど、話の本質的なところは「う~ん」と首を傾げざるを得なかった。

あれだけヲタク的な部分をガッツリと掘り下げていたのに、着地した先が「男の取りあいでした」ってあたりは、どうにもこうにもイタダケナイ。

私はヲタクなので声を大にして言いたい。ガチのヲタクは「自分を萌えさせてくれる人が神」だと思っているものなのだ。

ヲタクを描くのであれば、その辺りに焦点を当てて欲しかった。恋愛と不倫をオチに持ってきてしまった時点で、ヲタクと言う設定は台無しと言っても過言ではない。

真梨幸子の作品を読むのは初めてなのだけど人物描写の上手さは素晴らしいと思った。

作品自体はそれほど面白いと思えなかったけれど、機会があれば他の作品も読んでみたいと思う。

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白い木蓮の花の下で
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