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聖アントニウスの夜 藤本ひとみ 講談社

藤本ひとみの作品を読むのは、これが2冊目である。

初挑戦は中学生の頃、友人に勧められて読んだコバルト文庫のジュニア小説だった。「なんじゃ、こりやぁ。こんな話だったら小説よりも漫画で読む方がいいや」と思った記憶があるだけで、題名さえ覚えていない。

たしか眼鏡をかけた少女の挿絵が描いていたような。

大人になってからは「ジュニア小説も、それはそれでいいかもね」と思えるようになったが、あの当時はマセガキだったから、背伸びしないと読めないような作品が好きだったのだ。

しかし藤本ひとみが少女小説から足を洗ったというのは知っていて「いつか読んでみよう」と思いとつつ今回の再チャレンジとなった。

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聖アントニウスの夜

壊したい、女を壊したい…。続発する幼女猟奇殺人。底なしの不況に沈み、激しく動揺する世紀末のフランスの古都の夜を徘徊する魔の正体とは。歴史サイコ・ミステリー。

アマゾンより引用

感想

私にとって新たなる出発だった。が、しかし、駄目だった。

フランス革命という激動の時代を背景にした殺人事件ということだったのだが、私は人殺しというジャンルに興味がもてない性質なのだ。

たぶん作品が面白くないとか、そういう問題ではないように思う。単純に趣味趣向が合っていなかっただけだろう。

ここ何年かは「小狭い物の見方しかできないのは良くないよなぁ」と思い、意識的にホラー小説などを読んでみたりしているのだが、推理系は基本的に駄目みたいだ。

なので人気の有栖川だの、京極だのを読んでも「へー。ほー」としか思えない。辛うじて面白く思えたのは、横溝正史と江戸川乱歩。

しかしながら、それらの作品もミステリーを楽しむというよりは耽美な雰囲気……というか、陰気で淫靡なドラマを愛しているのであって、やはり殺人なんて、どうでも良かったような気がする。

この作品の場合、かなり初めの方で山ほど伏線を貼ってくれているので、犯人も、犯行の動機も推測しやすい。

また犯罪が生まれる背景も納得できるように描かれてあって「ただ推理小説ではなく歴史と人間のドラマだぜ」という感じがしたのだけれど「だから何?」と冷ややかな気持ちでしか読めなかったのだ。

同じような設定でも、せめて登場人物が日本人だったら、もう少し感情移入できたかも知れないけれど。

もう話が脱線しまくっているが2時間物のサスペンス劇場も好きじゃない。

「あ。この人、不幸顔だから犯人だ」とか、「いくらドラマだからって、そりゃないぜセニョリータ」とか突っ込みを入れながら観るのは好きなのだけど。

要するに脱線話を書くしかないくらい、心に響かなかった作品だったのだ。私は推理物と相性が悪いのだなぁ……ということを改めて実感させられた1冊だった。

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白い木蓮の花の下で
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