本の表紙が可愛らしかったので図書館でついつい手に取ってしまった。
作者、中野翠の名前は、ネットやなんかで知っていたのだけど、何を書いている人かは全く知らなかった。
しかしながら、白と黒をバッグに串団子のイラストが配置してあって、題名が『甘茶日記」とあったので「甘い物好きな女性の、渋い随筆だろうか…」と自分勝手に想像して借りてみた。
甘茶日記
「勝ち組・負け組」だの「上流・下流」だのどうでもいいじゃないか、そんなこと。この1年の話題、痛快コラム集。
アマゾンより引用
感想
だが、失敗だった。私は中野翠の文章が嫌いみたいだ。
好奇心旺盛だったり、映画が好きだったりする部分においては好感が持てめのだけど時事問題に対する「いっちょ噛み」な感じが、どうも好きになれなかった。
ちょっと文章が下品なのも好みじゃない。なんとなく三浦しおんの本とか好きな人はハマるのかなぁ……と思った。
なんと言ったら良いのだろう。頭の良い人だとも思うし、悪い人じゃないとも思うのだけど、蓮っ葉な…下世話な感じが受け付けないのだ。
でも最近、流行っている作家さんだと言う認識はある。
私は「流行り物だから嫌い」と言う訳ではないのだ。流行っている波に乗ることだってあるのだし。
だけど、最近の流れにはついていけない部分があって「感性が鈍っちゃったのかな。年とっちゃったのかな」と心配になることがある。
だからって迎合出来ないのだから、どうしようも無いのだけれど。
巷の流行に乗れないのなら、地味に「マイ・ブーム」を模索するしかないなぁ……と思った作品だった。
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