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赤い月 なかにし礼 新潮文庫

作者、なかにし礼が自分の母をモデルにして描いた作品とのこと。

ヒロインの息子=作者という設定らしい。

ヒロインの半生……という形になっていたが第二次世界大戦下の満州での生活から、引き揚げあたりが物語メインで、ドラマティックで読みやすかった。

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赤い月

夢と野望を胸に渡った満洲の地。広大な原野に立ちすくみ、馬賊の襲撃に怯えつつも、森田勇太郎は着実に地盤を固め、森田酒造を満洲一の造り酒屋にまで成長させていく。

だが、「同じ着物は二度着ない」とまで言われた栄華も長くはなかった。夫・勇太郎の留守中、ソ連軍の侵攻と満人の暴動に遭い森田酒造は崩壊。

妻・波子は二人の子供を抱え、明日の命すら知れぬ逃亡生活を余儀なくされる。

アマゾンより引用

感想

自由奔放で逞しく、恋には貪欲だが、しかし子供のこととなると強い母となるヒロインは、大河ドラマのヒロインらしいヒロイン……よく言えば黄金パターン。悪く言えば型通りのヒロインだった。

こういうタイプのヒロインはイメージしやすくて、わりと好きだ。「なにがなんでも生き抜いてやる」という強い意思は崇高だと思う。

そして「子供のためなら、なにやったって構わない」という姿勢は、母親にだけ許された特権なんだなぁ…なんてことを思った。

父親となると、こういう具合にはいかないものだ。

作家が自分の親…とくに異性の親を書いたものって、どことなく色気があるように思う。

親に対する愛憎と、最初の異性としての憧憬が、熱っぽくて良い。ちょっぴり盲目的なところがあるのはご愛嬌。

愛だったり、憎しみだったり、その人によって様々だけど、親というのは生まれてきてはじめて意識する「自分以外の人間」だから「はじめての思い入れ」みたいなものがあるように思う。

まぁ、そこそこに面白く読んだが、いかんせん作者が男性なだけに「女の情念」が描ききれていないように思った。

なにげに上滑りで物足りないのだ。ヒロインの恋も、母としての愛も、言葉だけが通り過ぎていくようで、ガッツリ食い込んでこなかった。

「生きるか死ぬか」という物語を読むと「自分だったら、どうするだろう」というシュミレーションを、ついしてしまう。

2~3年前の私だったら、どこかの時点で諦めて投げやりになっているだろうと思う。

今現在の私は、何がなんでも生き抜きたい…と思って、物語を追っていた。とりあえず長生きしたいなぁ。うむ。

この作品は映画化されたようなので、機会があれば観て見たいなぁ……と思う。満州からの引き上げ等、映像化すると見応えがあると思う。

何かにつけて派手な物語なので、小説よりも映像向けかも知れないと思う作品だった。

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白い木蓮の花の下で
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