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映画『バーフバリ 伝説誕生』感想。

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『バーフバリ 伝説誕生』は、2015年公開のインド映画。巷の評判が良くて、機会があれば観てみたいと思っていたところをケーブルテレビで放送されたので視聴してみた。

インド映画には洋画やアジア映画とは違った楽しみ方がある。

ミュージカルのように突然歌って踊るのは当たり前だし、大抵の場合、主人公は無双状態の完璧成人。必ず恋愛要素を突っ込んでくるくせにキスNGの寸止め描写。

「こまけぇこたぁいいんだよ」の精神を持たない人にはオススメ出来ないけれど「インド映画だからしょうがないな」と、インド映画のお約束を受け入れる事が出来る人なら『バーフバリ 伝説誕生』は『THE・インド映画』って感じの作品なので、かなり楽しめると思う。

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バーフバリ 伝説誕生

バーフバリ 伝説誕生
Baahubali: The Beginning
監督 S・S・ラージャマウリ
脚本 S・S・ラージャマウリ
原案 K・V・ヴィジャエーンドラ・プラサード
製作 ショーブ・ヤーララガッダ
プラサード・デーヴィネーニ(英語版)
出演者 プラバース
ラーナー・ダッグバーティ
アヌシュカ・シェッティ
タマンナー
音楽 M・M・キーラヴァーニ

あらすじ

古代インドのマヒシュマティ王国の女性シヴァガミが赤ん坊を抱きかかえたて兵士達に追われているところから物語はスタート。

シヴァガミは兵士達に追われて滝にのまれてしまうが赤ん坊は滝の下に住む村人に助けられて『シヴドゥ』と名付けられ育てられる。

そして25年の時が流れる。

滝の下の村でシヴドゥは立派な青年へと成長していた。

ある日、シヴドゥは美しい顔の仮面を見つける。滝の上から流れてきたと確信したシヴドゥは、美しい顔の仮面の持ち主を探しに行く。

シヴドゥは滝の上の世界で美しい仮面の持ち主である女戦士アヴァンティカと出会う。

アヴァンティカの一族の敵は独裁者バラーラデーヴァ王がいるマヒシュマティ王国。捉えられている王妃(デーヴァセーナ)を救うことを悲願としていた。

そのアヴァンティカはマヒシュマティ王国でとらえられている王妃を救うための特攻隊に任命された。

シヴドゥは雪山で野宿をしているところをアヴァンティカに発見され、襲撃される。シヴドゥは逃げながらアヴァンティカにアプローチをかけ、次第に彼女の心を掴み、二人は愛し合うようになる。

シヴドゥはアヴァンティカを運命の人と決め、アヴァンティカの代わりに1人で王国に乗り込み、王妃救出の機会をうかがう。

しかしシヴドゥの顔を見た民がシヴドゥの顔を見てこう叫ぶ。

「バーフバリ」

1人の民のバーフバリという言葉を発端に民が次々とバーフバリの名前を口々に叫ぶのであった。

シヴドゥは自分の本当の名前が「バーフバリ」であり、実は王子であった事を知る。

バーフバリは敵の兵士達の攻撃をかわしながら、25年間も鎖につながれ自由を奪われていた王妃(実母)を助け出す。

バーフバリは最強兵士であるカッタッパによって、50年前から続く、バーフバリの父親であるバーフバリの物語と、父が亡くなった真実をきかせされる。

『バーフバリ 王の凱旋』へ続く。

もっと簡単なあらすじ
  • 主人公バーフバリは、滝の下の村で育てられるけど実は王子様
  • バーフバリの母親は敵国で囚われの身
  • バーフバリのお父さんの名前もバーフバリ
  • バーフバリ父もバーフバリ息子も超強いイケメン
  • 囚われの母を助けたバーフバリは自分の出生の秘密を知る

感想

あらすじを書いてみたけれど「なんじゃこりゃ?」って思った方も多いと思う。要するに父の代から子の代へと繋がる後継者争いを描いた大河ドラマ。

時系列がゴチャゴチャしていて「どうしてこの順番?」と首を傾げてしまったけれど、そこはインド映画なので突っ込んではいけないのだと思う。

とにかくノリで観るのがインド映画の楽しみ方なのだと思う。

ヒーローとヒロインは突然恋に落ちるし、ヒーローは圧倒的に強くて人望がある。歌って踊って自分の心の内を表現。

映像はとにかく豪華。今風の表現をするなら「情報量が多い」って感じ。場面転換が早いので、しっかり観ていないと置いけ堀りを食らうこと請け合い。

『バーフバリ 伝説誕生』は主人公、バーフバリが自分の出生の秘密を知る物語なのだけど、前半はバーフバリ(息子)の物語として進められ、後半はバーフバリ(父)の物語になっている。

バーフバリ(父)の物語については、戦争シーンがメイン。

武装した象に乗った大群同士がぶつかり合って、謎の武器を振り回す。たぶん『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が好きな人は好きなノリだ思う。

ファンタジー世界的な戦争を思う存分、楽しんで戴きたい。

『バーフバリ 伝説誕生』は『バーフバリ 王の凱旋』とセットになっている…とは聞いていたけれど「そりゃないわ」と言いたくなるほど「続く」で終わっている。

一般的な映画のように「三部作だけどそれぞれの作品は独立しているので単体で観ても大丈夫」なんて言う親切な作りにはなっておらず、連続ドラマのように「続きをお楽しみに」って感じ。

なので物語自体の感想を書きたくても、物語が完結していないので書きようが無い。高齢者に映画の話を聞くと「昔の映画も連続して観ないと分からない時代劇とか」との事。

ちょっとビックリしたけれど、こういう形の映画もアリなのだな…と感心した。

とりあえず早めに続きの『バーフバリ 王の凱旋』を観たいと思う。

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