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母のない子と子のない母と 壺井栄 新潮文庫

壺井栄と言えば『二十四の瞳』を真っ先に思い浮かべる。

何度か映画化されていて、映画版も好きだった記憶がある。この作品は題名こそ知っていたが、なんとなく読む機会がなかったのだが、ふと思い立ち、手に取ってみた次第。

今回の感想はネタバレが含まれるのでネタバレNGの方はご遠慮ください。

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母のない子と子のない母と

ザックリとこんな内容
  • 終戦直後の小豆島が舞台。
  • 父は出生し。母を亡くした子が子どもを亡くした女性に引き取られて生活をはじめる。
  •  

    「おばさん」と小豆島の人達に見守られ、子どもは健やかに成長し、そして…

感想

『二十四の瞳』と同じ、小豆島が舞台の児童文学。

子供達の生活を描いた作品と言う意味では『二十四の瞳』と同じだが、学校ではなく「家族」が主体になっていて、全く趣の違う仕上がりになっている。戦争で息子を亡くしたおばさんと、病気で母親を亡くした子供の物語。

「母の情・子の愛」に溢れた作品だと思う。

非常に真面目で気持ちの良い作品だった。おばさんと子供の心の交流もさることながら、小さな村で、子供達が沢山の大人から慈しみの目でもって、見守られている……というところが非常に良かった。

当たり前と言えば、当たり前なのだが、子供は沢山の愛情を注がれて育つのが良いよなぁ……なんてことを、しみじみ思った。

激しくネタバレで恐縮なのだが、おばさんと子供達の父親(出征していたのだが生きて帰郷する)が、どうやら結ばれるような雰囲気で物語が終わっている。

私は今まで「姉が死んで、その後妻に妹が」とか「年恰好が似ているから、再婚者同士で」とか言う結婚の形が理解出来ないでいた。

そういうのって、相手に対して失礼じゃないのかなぁ…という思わずにはいられなくて。

だが、この小説を読んで目から鱗が落ちたのだ。

そういう形の結婚も、大アリだ……と。生きていくために必要なら…その中で、、互いに慈しみを感じることが出来るのならそういう形での結婚もアリかも知れないと思った。

私はあくまで「読む側」の人間だが、もしも自分が物を書くなら、こういう作品を書ける人になりたいなぁ……と思う。

熱烈に好きなのは違ったタイプの作品なのだが、人として尊敬できると言うか、憧れちゃうというか。真面目で、優しくて、温かくて。

読んでよかったなぁ……と思える1冊だった。

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白い木蓮の花の下で
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