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捨て色 玉岡かおる 角川文庫

上手い、上手くないに限らず「うわぁ~好きぢゃないなぁ」と思った作品。

忍ぶれど 色に出にけり わが恋は……よろしく「色」と恋愛がテーマの短編集である。

しかも、登場する女性のタイプは似たりよったりだったりする。ズバリ一刀両断にするなら「小賢しい女達」ってところだろうか。

ヒロイン達は、えてして嫌な女ばっかりである。嫌な女…というのに語弊があるならば女の嫌なところがふんだんに表れてしまった女って感じだろうか。

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捨て色

捨て色‐色彩学では、ある色をより鮮やかにきわだたせるためのナチュラルな色。水絵の色を出すための、あたしは捨て色…。

想いは狂おしく、愛しく酷く彩られる。七人の女性の七つの色の恋物語。

アマゾンより引用

感想

どんな人間にも「嫉妬」という感情はあると思うし、実際、私にもある。

その感情をどんな風に消化していくのか、どこまで表現していくかは個人的な問題だと思うのだけどなぁ。

この作品集に登場する女達は「人を呪わば穴二つ」方式にのっとって嫉妬を上手く消化しきれずに、失敗しちゃった人が多く登場する。

しかも、嫉妬と真っ向から向かい合ったのなら救いがあるのだが小賢しくも、嫉妬を道具として利用として失敗しているあたりは相当痛い。

私も三十路の女性である。嫉妬を知らない訳じゃない。

すげ~分かる。分かる……理解もできる……できるけど、ウザかった。

「そんな調子だから失敗するんだって」とか言いたくなってしまうくらいウザいヒロイン達が揃い踏みであった。

まったく理解できないでもないあたりは、ちょっと痛いのだけど。

ただ、ヒロインがウザイからって、この作品がイマイチかと問われると、そんなことはないような気がする。

それなりに共感できる「ウザイ女」を描けるというのは作家の力量だと思うのだ。

私としては好きなタイプの作品ではないが、好きな人もいるだろうなぁ……と、なんとなく思ったりもした。

どこか往年の女性作家を思わせるようなテーマでもってぶつかっているのに、あまりにも陰にこもり過ぎているあたりで好感度が下がってしまうのかも知れない。

玉岡かおるの作品を読むのは、これで2冊目だけど、ちょっと吹っ切ることができれば、ストライク・ゾーンに近いのになぁ。

ちょっと残念な気がした。いっそ、若い女性にスポットをあてずに年齢を上げてみればどうだろう……とか。読者が、どうのこうの考えるような問題ではないのだが。

賢い女(男)は素敵だが、小賢しい女(男)はいただけない。人のふり見て、我がふり直せかも……と思った1冊だった。

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白い木蓮の花の下で
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