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李歐 高村薫 講談社文庫

私は先天的にミステリ音痴らしくて、推理とかサスペンスってのはとんと苦手だ。

ここ何年かは意識してホラーなどを読むように心掛けてきたので、そろそろミステリー系にも手を出してみようかとチャレンジしてみた作品である。

正直なところ「やはり私はミステリーを読めない人間なのかも」と思ってしまうほど読み辛かった。ただし三分の二あたりまで。

後半三分の一はグイグイと読めた。前半のダルさが嘘のように面白くてラストは、けっこう感動してしまった。なるほど。前半の読みにくさと、けだるさは、ラストを際立たせるための布石だったのか。

いやいや、それにしても読みにくかった。

もう少しペース配分と言うか、構成が違っていたら、もっと良かったのではないだろうかと、ミステリ音痴なりに考えてしまった。

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李歐

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惚れたって言えよ―。美貌の殺し屋は言った。その名は李欧。

平凡なアルバイト学生だった吉田一彰は、その日、運命に出会った。ともに二十二歳。しかし、二人が見た大陸の夢は遠く厳しく、十五年の月日が二つの魂をひきさいた。

『わが手に拳銃を』を下敷にしてあらたに書き下ろす美しく壮大な青春の物語。

アマゾンより引用

感想

物語の筋書き自体には、それほど心惹かれなかったのだが、主人公の男と李歐の関係にトキメイテしまった。友情という言葉で片付けてしまうには濃密過ぎる特別な関係。

「目で語る」と言うのかなぁ……女性同士の友情とは、また形の違っていて、なんとも男臭くて良かった。

こういうものを読むと「男同志っていいなぁ」っと思ってしまう。私は女性なので、こういう関係には、ただただ憧れてしまうのだけど、男性が読めば「男の友情って、こんなもんさ」って感じなのだろうか?

それとも、物語の中にだけ存在るすキラキラしたものなんだろうか? その辺のことを1度、男性の本読み人に聞いてみたいような気がする。

全体的には陰気な物語なのに「夢」とか「希望」というエッセンスを、ちゃんと用意してくれていたので読後感は悪くない。

なんとなく「花も嵐も踏み越えて」なんて言葉を思い浮かべてしまった。みょうに日本人的な感覚が生きている作品だと思う。

前半のダルさがあっただけに「絶賛」とまではいかないけれども、最後まで読みきるだけの価値のある作品だと思う。

時間をおいて、また高村薫の作品にはチャレンジしてみたい。私の脱・ミステリ音痴計画の一端を担う作品になった……かも知れない。

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白い木蓮の花の下で
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