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迎春花  宍戸游子 講談社

前回読んだ『六月黄』がとても気に入ったので、楽しみにして2冊目を手に取ったのだけど肩すかしを食らわされてしまった。

地味な話ながら輝いていた、あのエネルギーはどこへ行ってしまったのだろう。毒にも薬にもならないなぁ……という印象。

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迎春花

ひとつの時代を築いた女性ファッションデザイナーが急逝した。

それは悲しみを共有する同世代の友人達が、封印してきた幼い頃の戦時下の体験について語り始め、それぞれの心の傷を乗り越えていくきっかけともなった―。

塗り残した季節へ、今、旅立つ。

アマゾンより引用

感想

話を詰め込み過ぎたのが失敗だったのではなかろうか。中国で過ごした少女時代の話だの、60代を向かえた女の悩みだの。

1つ1つのテーマとしては面白いと思うのだけど、どれもこれもが上滑りで「だから、何が言いたい訳?」と毒づかずにはいられなかった。

戦争を経験した人は、私達の世代では考えられないようなご苦労をされているとは思うのだけど、丁寧に書いてくれないと、行き場のない愚痴を聞かされているような印象しか受けない。

あえて良かった探しをするならば、作者の書く育ちの良い女性は素敵だなぁ……という1点に尽きる。

教養と品があるのに、成金趣味的なところがなくて、つつましい。年を重ねても好奇心が旺盛で「常に前へ」という姿勢も魅力的だ。

まったくもって私事だが、長くお付き合いしているペンフレンド(今年は還暦とのこと)のイメージと、ついつい重ね合わせてしまった。

こういうタイプの女性って、いまどきの女性作家さんの描く女性には見れない。もう絶滅してしまった女性だからか、それとも単に「流行らない」からだからか、謎である。

ちなみに。作品の感想とは全く関係のない話だが、作者の夫は俳優の宍戸譲なのだそうだ。

前回の作品を読んだ時は、ちっとも知らなかった。作者はもしかしたら小説よりもエッセイの方が向いているかも…と、なんとなく思った1冊である。

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白い木蓮の花の下で
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