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転入生は大衆演劇の子役。

娘のクラスに大衆演劇の子役をしている子が転入してきた。

娘の通う小学校は児童数が少なくて、娘の学年は1学年2クラス。その下の5年生は1クラスしかない。1クラスと言っても30人以下の小編成。

小学校の事を人に話すと「どこの田舎の学校よ?」とビックリされる事があるけれど、同じ市でも地域によっては「新1年生が1ケタしかいない」なんて小学校もある始末。

児童数が少ないので転入生が来ると子ども達のテンションはダダ上がり。

新学期。「うちのクラスに転入生が来た!」と喜んで帰宅した娘だったけれど、数日後に「おうちが劇団の仕事をしているみたいで、1ヶ月もしないうちに転校しちゃうんだって」とガッカリしていた。

私は大衆演劇で育った世代ではないので、大衆演劇のことはよく知らないけれど、祖母や母は大好きだったらしく「田舎にいた頃は芝居を観に行くのが楽しみだった」と言う話を聞かされたことがある。

新学期と言うとで、クラスの子が全員自分の得意なことを発表したらしいのだけど、娘のクラスに転入してきた子は自己紹介の時に「自分でお芝居のフルメイクをしてカラーコンタクトをつけることが出来ます」と話していたらしく「自分でカラコン出来るなんて凄いねぇ」と娘はいたく感心していた。

ひと昔前は小説や漫画で「サーカスの少女」や「旅芸人の少女」みたいな設定のものが多かったように思う。

  

私は子どもの頃「旅から旅への旅暮らし」と言う設定に心惹かれて、サーカスだの旅芸人だのと言った設定の作品を夢中になって読んだ記憶がある。

……と言うか、読書サイト的に言うなら川端康成の『伊豆の踊り子』はズバリ旅芸人の娘さんと学生さんの恋物語だ。

大衆演劇やサーカスが日本中を廻っていた時代は過ぎて、そう言った娯楽はテレビやインターネットに取って代わられてしまったけれど、今でも頑張っている人達がいるのだなぁ。

娘のクラスに転入してきた子は「お芝居好きだから、ずっとお芝居をしていたい」と話しているらしい。小学生だけど1人前の舞台人なのだなぁ。

子育てをしていると、何かにつけて「普通であること」を意識しがちだけど、自分とは違う生き方をしている人を見ると「普通ってなんだろうな?」みたいな事を思ってしまう。

大衆演劇の子役をしている子は言わゆる「普通の小学生の暮らし」とは掛け離れた毎日を送っているけれど、彼女にとってはそれが普通の生活なんだものなぁ。

娘のクラスの転入生は1ヶ月でいなくなってしまう。短い期間しか一緒にいられないけれど、仲良く過ごして欲しいな…と思う。

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日記
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白い木蓮の花の下で
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