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魍魎の匣 京極夏彦 講談社

「本の厚さで人が殺せる京極本」にトライしてみた。

直木賞作家にまでなった京極夏彦は押しも押されぬ人気者。ミステリ好きの友人達が、彼の作品にハマっていたのは高校生時分の頃だったろうか。

ミステリ音痴の私は「へー。ほー」と相槌を打ちながら、有吉佐和子だの、三浦綾子だのに猿夢中だったなぁ……などと懐かしい日々を思い出してしまった。

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魍魎の匣

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箱を祀る奇妙な霊能者。箱詰めにされた少女達の四肢。

そして巨大な箱型の建物――箱を巡る虚妄が美少女転落事件とバラバラ殺人を結ぶ。

探偵・榎木津、文士・関口、刑事・木場らがみな事件に関わり京極堂の元へ。果たして憑物(つきもの)は落とせるのか!?

アマゾンより引用

感想

「まあまあ読める」とは思ったが、実のところビタ一文、ハマれなかった。

京極堂の屁理屈が、非常に鬱陶しい。オカルト系(?)なトリビアの泉的な無駄知識を読むのも、最初のうちは面白かったが、途中からは「頼むから早く話をすすめてくれ。あんたが切れ者なのも、賢いのも良く分かった」とて、ウンザリしてしまった。

何かを学びたければ専門書を読むので勘弁してもらいたい。

たぶん私がハマれなかっのは「ドラマ」と「理屈」ありきの作品で、そこにいる人間達の感情が置いてけぼりにされているからだと思う。

確かに登場人物達は魅力的なのだが「彼は切れ者だ」とか「意外と頼りになるヤツだ」とかいう、表面的な表現にとどまり、その内面までは突っ込めていないのだ。

しかし、これもある意味においては重要なポイント。

ヲタク達が、京極夏彦の作品をテーマにした二次創作を書いたりする理由が、よく分かった。表面的な素敵さにハマらせておいて「あとは貴方のお好みのままに想像してください」って手法なのだと思う。

ラストの展開「お約束」って気がしたが、あれはサービスってことなのだろうか。

人は黄金パターンに弱い生き物なのだ。ちゃんとツボにハマれば、黄金パターンは最強である。

たとえば……恋人が死んでしまう恋愛小説が、なんだかんだいっても流行ってしまうようなものかと。

私にはハマれなかったが、良く出来た小説だとは思った。

熱狂的なファンがいるのも頷ける。作りこみが素晴らしく、コダワリの強い作品だと思った。

私はハマれなかったけれど、京極夏彦は面白い作品を書く人だってことが良く分かった次第である。

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白い木蓮の花の下で
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