「夫が転職することになりました」と言う日記をアップして、数人の女性から声を掛けて戴いた。
みなさん私と同じく夫と子どもがいる女性。「実はうちの夫も転職しました」とか「夫の転職について悩んでいる」とかそう言った内容。
自分で言うのもなんだけど、このサイトの訪問者数は慎ましいやかなものだ。アクセスアップを目的に書いていないし、もともと自分の備忘録的意味合いでやっているので、今のスタイルを変えるつもりは全く無い。
読んでくれる人がいて、同じ趣味の人とたまに交流出来たらいいな…くらいに思っている。
細々運営と言うことで、誰かからメールを貰うことも、twitter等で声が掛かることも滅多にない。それなのに転職話で数人の方から声がかかるだなんて「日本人の働き方はどうなっているんだ?」と驚かされた。
夫が転職した理由は「働いている会社がブラックでついていけない」と言うもの。
今回、声を掛けてくれた女性達の夫も夫と似たり寄ったりの感じ。一般的に考えて、そう若くもない家庭持ちの男性が転職を決意するだなんて、よほどの事だ。
「男の仕事ってのは厳しいものだ。昭和の男達はもっと働いていた」と言う意見もあるようだけど、昭和の男達はもっとお金を貰ってた。その証拠に定年退職した老人達は悠々自適な暮らしを謳歌しているではないか?
しかし、現役で働いている世代の人間達は「年金なんてアテにならないから、たぶん死ぬまで働き続けなければならない」と思っている。夫は現在、48歳。もっと若い世代の人達の収入はさらに低いと言われている。
仕事はキツイ。給料は安い。とてもじゃないが、やっていられない。
夫は9月3日から新しい会社に出社する事になった。転職エージェントの担当者から連絡があって「9時、5分から10分くらい前に出社してください」と言われたらしい。
夫は「多くの会社は9時始業だと思いますが、会社のローカルルール的に30分前に出社するのが当たり前とかありますか?」と聞いたところ「あの会社にそんな風習はありませんよ。そんなに早く行っても周囲の人が困るでしょうね」と言われたらしい。
夫も私も「そりゃそうか…それが会社のあるべき姿なんだよね」と感心してしまった。夫が次にお世話になる会社は離職率が低いとのことだけど、こういうところに理由があるのかな…と思った。
夫のような境遇で働いている働き盛りの日本人は多い。
「働き方改革」なんてものもあるけれど、あの内容を読んで「やった~。これで俺達、楽になる~」と喜んでいる人はどれくらいいるんだろうか?
世の中を本気で変えたいと思うなら、自分で動くしかないって事は分かっているけど、残念ながら私の場合は自分と家族の身を守るだけで精一杯。
無茶な働き方をて心身を壊したり過労死する人がいなくなって欲しいと思うものの「なかなか、そうはいかないよね…」と諦めの気持ちの方がずっと強い。
娘には今のうちから「自分の身は自分で守れ」と言うことを徹底的に教え込んでいきたい。