先日。夫の叔父が亡くなった。
夫の実家に遊びに行っているタイミングで訃報が入り「お通夜とお葬式どうしよう?」とか「お香典はとれくらい入れようか?」みたいな話になった。
夫の叔父は和歌山県に住んでいて、義母は通夜と葬儀両方出席。夫と義兄は通夜だけ出席することになった。私とは娘は行かなくても良いとのこと。
帰宅後。香典袋に表書きをしたり、数珠、台付き袱紗、黒ネクタイ、白ハンカチの葬儀セットを用意しながら、娘に通夜と葬儀のマナーについてザックリと話をした。
結婚してから遭遇する親戚の葬儀はこれが初めてではない。
はじめて参列して葬儀の時、娘は1歳でじっとしていられないお年頃だったので、私はお焼香だけして読経中のほとんどを会場の外で娘と過ごした。次の葬儀の時、娘は幼稚園だった。1歳の時ほど気を使う事はか無かったけれど、それでも「葬儀の間行儀良く静かに座っていられるか」とヒヤヒヤしながら参列した。
今、娘は10歳。今回は通夜にも葬儀にも参列しなかったけれど、今の娘なら特に心配することなく連れて行くことが出来る。それどころか「大人になったら絶対に必要な知識だから覚えておきなさい」と通夜と葬儀のマナーについて放して聞かせるまでに成長した。
もちろん、通夜と葬儀のマナーなんて1回聞いただけで覚えられるとは思っていない。しかしこれから何度と無く聞いていれば、そのうち覚えるんじゃないかと思っている。
冠婚葬祭のマナーって、こんな風にして親から子へと伝えていくものなんだなぁ…実感した。
人間は大人になるまでに様々な知識を身につける必要がある。子どもは学校へ行って勉強するものだけど、社会常識的な事は親が教えなければ伝わらない。
娘が大人になるまでに教えておかなければならない事は山ほどある。人間として普通に生まれて、普通に育って、普通に大人になるのが、こんなに難しい事だとは思ってもみなかった。
娘が成人して巣立つまでは元気に生きて色々仕込んでおかなくちゃいけないなぁ…とシミジミ思った。あと十数年。私も元気に頑張らねば。