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人それぞれの死の形。

先日、夫は亡くなった叔父通夜に参列したのだけれど、なんだか色々と大変だったらしい。

夫の叔父は72歳。ご長寿…と言うほどではないけれど、早過ぎるとも言えない感じ。咽頭がんで治療中だったそうなのだけど、直接的な死因は別の病気。

一般論で言うなれば「ガンだったら仕方ないよね。年齢的にも寿命だったのかな」と言うところなのだけど、叔父の妻は夫の死にどうしても納得がいかなかったらしく、通夜が終わってからの食事の席でずっと叔母の愚痴とも嘆きともつかない話を聞いていたらしい。

亡くなった夫の叔父とは自分達の結婚式の時と親戚の葬儀の時に数回会っただけなので、実のところ人となり等はよく知らない。

だけど、妻にとっては大切な人で、仲の良いご夫婦だったのだろうなぁ…と思う。叔母は「あの時、ああしてくれていたら、もっと長生き出来たかも知れないのに」と言うよなう事をずっと言い続けていたとのこと。

100歳超えで亡くなっ夫の祖母の葬儀は「大往生だったねぇ」と始終和やかなものだった。「長寿箸」なんて物まで配られて、まったく葬儀感の無いほのぼのとした集いだった。

先に亡くなった夫の叔父の葬儀の時は「あ。そうだ。オヤジが最後まで練習してた英語の歌の歌詞書いたヤツ、棺に入れてやってくれや」みたいな感じで、葬儀にしては暢気な感じだった。

……なので私の中では「高齢で亡くなった人の葬儀は気楽なものだ」と言う思い込みがあったのだけど、人の死って1人ずつ違うものなのだって事を改めて思った。

私の父の葬儀の時は、家族全員心身共に疲れ果てていたので「もう、これ以上、生きられたらこっちが参ってたわ」くらいの感じで、正直全く悲しくなかった。むしろ「はぁ…これでやっと楽に慣れる」言う気持ちの方が強かった。

夫の父は夫が高校生の時にガンで亡くなっているのだけれど、闘病生活が長かったせいか「そりゃあ、それなりに涙はあったけど意外とアッサリしたものだったよ」とのこと。

「若い人のお葬式は哀しいけれど、お年寄りのお葬式は気楽で良い」と言う人がいるけれど、夫から聞いた叔父の葬儀の話を聞くと、一概にそうとも言えない気がする。

夫と2人で「叔母さんはどうしても夫の死が納得出来なかったんだろうね」と話をした。叔父の冥福を祈ると共に、叔母が早く元気になってくれる事を願わずにはいられない。

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日記
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白い木蓮の花の下で
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