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鶏胸肉でもいいよね?

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先日、夫から「帰宅が遅くなるから先に寝ていてください」の連絡があったので、夕食のセッティングを済ませて、そそくさとベッドに入った。

夫のことが心配で眠れない…なんて言う殊勝な気持ちは持ち合わせてはいないので、次に気付いた時は朝だった。そして朝。私は夫の言葉を聞いて驚いた。「昨日の夕食は美味しかったよ。トンカツ、美味かったなぁ」

「節子、それトンカツと違う。鶏胸肉カツや…」

日記にも何度と無く書いているけれど私は節約大好きケチケチ主婦だ。節約料理に大活躍の鶏胸肉料理の開発はライフワークと言っても過言ではない。

鶏胸肉を料理する時はあの独特の「パサッと感」をどうにかしなければならない。低温調理でしっとり仕上げるか、衣を付けて誤魔化すか、塩麹の力に頼るか…と言うところに落ち着く。

鶏胸肉カツの場合は、鶏胸肉を一口大に削ぎ切りした物を塩麹と生姜と酒に付けて、トンカツのように衣を付けて揚げたもの。我が家では数ある鶏胸肉料理の中でも人気の一品。

鶏胸肉のカツは塩麹の力でパサッと感もなく、柔らかくて美味しいけれど、豚肉で作った一口カツとは全然違う。なのに、どうして間違うのだろう?

夫はトンカツが大好きで「何か食べたいものない?」と聞いたら、かなりの高確率で「トンカツ」と答えるような人なのに、鶏胸肉と豚肉の違いが分からないだなんて。

もう…豚肉買わずに鶏胸肉でも…いいよね?

私の住んでいる地域だと国産鶏胸肉の最安値は100グラム38円。それに対して豚肉はアメリカ産でも98円。

鶏胸肉のカツで「やった~。今夜はトンカツだ~」と喜んでくれるのなら、私は迷わず鶏胸肉を買うだろう。黙っていれば分からないなら、それでいいんじゃないかと思ってしまった。世の中には知らない方が幸せな事が沢山あるのだもの。

私の心に一瞬、仄暗い考えが過ってしまったのだけど、だからって「トンカツはクビにして鶏胸肉カツをトンカツの座に据え置く」なんて事はしないと思う。

だけど夫がトンカツと鶏胸肉カツの違いの分からない人であったと言う事実は私にとって衝撃的だったし、一生忘れられないと思う。

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日記
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