瀬尾まいこの大ファン…って訳でもないのに、うっかりエッセイにまで手を出してしまった。
ツイッターで評判が良さげだったので「そんなに評判が良いなら読んでみようかな」と。
子育てエッセイともご家族エッセイともつかない感じのエッセイ集。読んでいて好感のもてるご家族で評判が良いのも頷ける。
ファミリーデイズ
- 小説家、瀬尾まいこの書く育児エッセイ。
- 中学校教師として働いた日々や主婦になってからのこと。
- 子育ての事や家族のことなど。
- ほっこり系のエッセイを読みたい方にオススメ。
感想
いざ感想を書くとなると「それほど面白くもなかった」としか書けないのが残念な感じ。
作者の考え方、子育て、温かい家族の形…すごく良いと思う。たぶんブログで毎日読むとなったら夢中になって読むだろうし、ファンになってしまうと思う。
だけど1冊の本として読むと「まぁ…普通だよね…」としか思えないのだ。
ブログと本を差別している…と言ってしまえばそうだけど、WEBの文章に求める物と本に求める物とでは微妙に違ってくるのだから仕方がないとしか言いようがない。
WEBの日記とかブログの場合、取り立てて個性的でなくても文章が上手って訳じゃなくても「そうそう。分かる」と共感したり、あるいは自分とは違う人生を生きている人の日常をチラ見して「へぇ~。そうなんだぁ~」と感心したりするのが目的。
だけど小説家の書くエッセイとなると、素人ブログとは違うキレが欲しいし、作家らしいエピソードの1つ突っ込んでいて欲しいのだ。
主婦目線で普通の日常を読まさせても「はぁ…そうっすね…」くらいにしか思えないのだ。
確かに文章は上手い。それは間違いない。
素人のブログと違って読みやすい。それも間違いない。だけど、それだけじゃ物足りないのだ。もしもし作者の書く作品は「文部省推薦」みたいなノリが多いので、これが作者の持ち味なのだと言ってしまえばそうなのだけど圧倒的に物足りない。
共感出来る部分も多かったけれど、普通の主婦目線、普通の母親目線なので目新しいところが無いのだ。
私はイマイチだったけれど「心温まるご家族エッセイが読みたい」と言う人にはオススメしたい。
本当に好感の持てるご一家なのだ。もうひとひねり加えてくれたら最高だったんだけどな…と残念に思う。
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