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介護未満の父に起きたこと ジェーン・スー 新潮新書

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『介護未満の父に起きたこと』はジェーン・スーの書いた介護エッセイ。題名は「父に起きたこと」となっているけれど「作者がいかにして介護と向き合ったか」という内容となっている。

そう言えば私、ジェーン・スーのエッセイはそこそこ気に入っていて、ゲラゲラ笑いながら何冊か読んでいるのだけど、感想を書くのはコレが初めて。エッセイの場合「書き残しておかねば」みたいな使命感の持てない作品は読み流してしまうことが多いみたい。

今回は今回は他人事とは思えないず使命感を感じたので書き残しておく。

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介護未満の父に起きたこと

ザックリとこんな内容
  • 作者であるジェーン・スーが直面した「親の介護問題」について描いた介護エッセイ。ジェーン・スーは82歳の父が突然ひとり暮らしになったことで、生活が立ち行かなくなる現実に直面し、毎日の食事や掃除の支援を始める。
  • 家事がほとんどできない父は、「ペットボトルが開けられない」「予定を忘れる」など、小さな不調を次々に起こすようになり、都度対応に迫られる。
  • 作者は自分の感情に流されないよう「ビジネスライク」を合言葉に、家事代行や行政サービスも使いながら、父との距離感を模索。
  • 転倒や人間関係のトラブルなど予想外の問題が続く中、老いていく父を支える日々を通して、作者自身の老後とも向き合っていく。

感想

親の介護問題って40代以上の日本人ならほとんどの人が考えずにはいられないテーマだと思う。現在、54歳の私にとってはリアルタイムで向き合っていて、作者と父親のやり取りはいちいち共感するところが多かった。

  • 汚部屋をどうするか問題
  • どの程度のサポートを受けるのがベストなのか?
  • 便利な物やレトルト食品をどう勧めるか?
  • 親が起こす対人トラブルの対処

……などは私自身が向き合ってきた問題なので「分かるわぁ~」と作者と握手を交わしたいような気持ちになってしまった。

自分とは違う価値観を持った人間と同じ方向を向いて進んでいく……って難しい。ジェーン・スーが心掛けた「ビジネスライク」って視点は大事だと思うし、感情的になるとお互い疲弊してしまうからこそ、実際に私も親と向き合っていて心掛けているところだった。

親の介護問題って放り出す訳にはいかないけれど、自分が潰れてしまうほどに頑張るのは愚策だと思う。「丁度良い加減」は試行錯誤していく以外に方法はないし、他所のご家庭で上手くいった方法が自分の親の介護に当てはまるとは限らない。

失敗を重ねながらも投げ出さないジェーン・スーの姿には素直な心で「頑張ってるね。偉いね」と応援したいような気持ちになった。そして私も彼女のように試行錯誤を重ねつつ親の介護と向き合っていきたい。

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