旅行や帰省をした時に職場にお土産を持ってくる…と言うのはどこの職場でもあるあるだと思う。
私が子どもの頃のお土産物って、たいして美味しくない物が多かったけれど、最近のお土産物は良く出来ている。大感激するほど美味しい…って事はめったにないけど何を食べても「まあまあくらい美味しい」とか「普通に美味しい」って感じ。
その時に戴いたお菓子も特に期待もせずに口に放り込んだ。
和菓子っぽい個包装だったのだけど、餅系じゃなくて小麦粉の皮系の和菓子。「ひよこ饅頭系の白あんかな? それとも小豆かな?」と予想していたところ、予想外の味わいでしかもビックリするほど美味しかった。
その時、同じようにそのお菓子を食べた人達も「ナニコレ美味しい?」「予想外の味なんだけど?」と大好評だった。
そのお菓子の名前は『観音寺』。
カステラのような焼き菓子系の和菓子で白あんが配合されているようだった。口に入れるとホロッとほどける感じ。上品な甘さで緑茶にもコーヒーにも合う感じ。
香川県の和菓子屋さん白栄堂が出しているらしい。私は「これは家族にも食べさせたい」と思い、帰宅してから、Amazonとか楽天で買えないかと調べてみたけれど、通販しているサービスは見当たらなかった。
調べてみたところ『観音寺』は香川県で知る人ぞ知る美味しいお菓子とされているのに、通販とか地方への出店は積極的ではないらしい。だけどHPをチェックしてみると通信販売の項目があるではないか。
「なんだ。やっぱり通販できるんだ」と思ったのだけど、なんと通信販売は電話のみ。支払いは郵便振替で後払い。電話はお店の営業時間内にかけなければならない。
もう思い立ったら吉日くらいの勢いで、なんでもワンクリックで買い物をしている人間からすると営業時間に電話をかてけ郵便振替で支払いするなんて面倒くさくてたまらなかったけれど「どうしてもあの味を家族と共有したい」と言う気持ちの方が強かったので、お店に電話をかけて取り寄せた。
商品は翌日に到着。「思っていたより早く手に入ったなぁ」とウキウキと梱包を解くと中からお菓子と手書きのメッセージが出てきた。上手な字で丁寧に書かれていた。
「わざわざ電話をかけて通販するなんて面倒くさくて嫌だなぁ」と思ったけれど、丁寧な手書きのメッセージを読んで「また買っちゃおうかな」って気持ちになった。もちろんお菓子が美味しいから…って事が1番なのだけど。
インターネットがあれば何でもワンクリックで物が買えちゃう時代なのに「あえて」手広く売ろうとしないのはお店の方針なんだろうけど、それはそれでアリなんだなぁ…なんて事を思った。
電話をかけて取り寄せた観音寺は家族にも大好評だった。これを読んで「はぁ~。私も食べてみたい」と思われた方はぜひ白栄堂さんに電話をかけて戴きたい。(白栄堂のHPはコチラから)
白栄堂の観音寺…ホント美味しい。送料かかっても電話かけるの面倒くさくても、また取り寄せて食べたいと思う。