実家で飼っていた犬が亡くなってしまったのを機に密かに思っていることがある。
できることなら府営住宅に入居して欲しい!
私が子どもの頃、父は自営業をしていて実家はどちらかと言うと裕福だった。なので私も幼い頃はピアノだのお花だのと暢気に暮らしていたのだけど、父の会社が潰れた(しかも2回も会社を潰している)のをキッカケに転落貧乏となった。
現在、実家に済む母と弟は借家で暮らしている。今の借家を借りる決め手になったのは「ペットを飼っても良い」ってことだった。今の借家に引っ越した時は先代のを飼っていて、先代が亡くなった後に先日亡くなった犬を飼った。実家にとって…と言うか実母にとって「犬と暮らす」と言うことは重要事項だったのだ。
だとげ実家の犬が死んでしまったので、現在住んでいる借家に住み続ける理由はなくなってしまった。現在住んでいる借家は開発が進んでいる地域。ずっと住み続けられる保証はどこにもない。
数年前までは「小太郎(犬)が死んでも、実母の友達が沢山いるこの場所にいるのが実母の幸せだよね」と思っていたけど、小太郎(犬)が死んで、ご近所さんだった実母の友達も亡くなってしまってたので、今の借家に居続ける理由はなくなってしまった。
私が実家の家族が府営住宅に入居して欲しいと強く思うのは。実母のこともあるけれど、弟のことが心配だから。
弟はずっと独身で実母と暮らしている。若い頃の事故で障害者になってしまった。今は会社員としていっぱしの収入もあるし、生活に困らない身の上だけど、彼がずっと独り身でいるなら「終の棲家」はあった方が良い。年齢を重ねれば引っ越しする場合も「貸し渋り」なんて問題が発生する。
公営住宅なら定年して年金暮らしになったと時も家賃がスライド式に下がっていくので安心だし。追い出される心配はない。だけど一般の借家だと何某かの理由で立ち退き迫られる可能性がある。そんなこんなを考慮すると、このタイミングで府営住宅の抽選にチャレンジするのはアリかな…と。
私なら間違いなく府営住宅の抽選に申込むのだけど、実家の世帯主は弟だからなぁ…。アドバイスはするけれど、こればかりは無理強いできないのがもどかしい。実家の親のことだけでなく、私や夫、弟世代も老後のことを考える時期に来ているのだなぁ。
ちなみに。私達夫婦は老後のことなんて考えていません(キリッ)
娘が独り立ちするまでの費用を工面するだけが精一杯。学費がいらなくなってから老後資金を貯蓄して、死ぬまで馬車馬のように働く予定。