最近「年賀状の終活」ってものが流行っていると聞く。
要するに「年賀状出しません」って宣言することらしく、一部高齢者の間で行われているしい。
お正月に年賀状をやり取りする習慣は年々廃れていて、我が家に届く年賀状もめっきり少なくなっている。
ただ40代だと「なんとなく年賀状を出さなくなった人」は多くても、わざわざ「来年から年賀状出しません」と宣言する人はおらず、今まで「年賀状辞めます」の知らせを受け取ったことは1度もなかった。
ところが、このお正月ははじめて「来年から年賀状を辞めます」と書かれて年賀状が届いた。
小学校時代の担任の先生で傘寿(80歳)の節目に年賀状を辞めることにしたと書いてあった。
……確かに80歳にもなってくると年賀状を出すのはしんどいと思う。
実母は72歳だけど30年以上、自分の年賀状は家族に丸投げしている。私が独身の頃は私が作っていたし、現在は弟が母の年賀状を作っている。実母の年賀状は表裏印刷でメッセージ等は入っていない。
ふと「家族に丸投げの年賀状って出す意味あるのかな?」と思ってしまった。
年賀状には近況を知らせる意味合いもあると思う。「引っ越ししました」とか「出産しました」とか。年に1回の年賀状は住所禄の改定の時期でもあるのだけれど、実母の場合それも家族に丸投げ状態。もはや、近況報告の意味さえなくなっている。
我が家の場合、今年までは世間的に評判の悪い子どもの写真入年賀状と、写真抜きのプライベートの年賀状を表裏、業者の印刷で作っていた。夫の関係も全部私が管理している。
この春から娘が中学に上がるので、写真入りの年賀状は卒業するつもりでいる。
写真つきの年賀状を辞めるとなると、年賀状にかかる手間は激減するだろうし、手書きのメッセージも全部に書いている訳ではないので、実のところ年賀状って大した手間でもない気がする。
年賀状は親戚やお世話になった人達への近況報告だと思っているので、今のところ年賀状を辞めるつもりは無いけれど、年を重ねるごとに年賀状を出すのが億劫になってくるのかも知れない。
はじめて「年賀状辞めます」の知らせをもらって、なんだか色々と考え込んでしまった。
年賀状なんて、出しても出さなくてもなんてことはない。
私の場合、現時点では面倒臭いと楽しい(嬉しい)を秤にかけた時、楽しい(嬉しい)の方が大きいので、律儀に年賀状を出してているけれど「面倒臭い」の方が大きくなってきたら、自然と辞めたくなるのだろうなぁ。
とりあえず「年賀状辞めたい」と思うようになるまでは、年賀状を出し続けたいと思う。