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ゆっくりさよならをとなえる 川上弘美 新潮社

私は川上弘美の文章とは相性が悪いらしく、どれを読んでもイマイチ心に食い込んでこない。

エッセイならばどうだろうと思って、手にとってみたのだが、正直これもピンとこなかった。

ただエッセイに関して言うならば、共感する部分は多かったし「面白いなぁ」と感じる部分もあった。

が、たぶんすぐに忘れちゃうと思うのだ。読んだことさえ忘れて、古本屋に売り払った後「あ。これ読んでなかったっけ」とか思って、何度も買ってしまうような予感満載。

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ゆっくりさよならをとなえる

「いままでで一番多く足を踏み入れた店は本屋、次がスーパーマーケット、三番めは居酒屋だと思う。なんだか彩りに欠ける人生ではある」。

春夏秋冬、いつでもどこでも本を読む。居酒屋のカウンターで雨蛙と遭遇したかと思えば、ふらりとでかけた川岸で、釣竿の番を頼まれもする。

まごまごしつつも発見と喜びにみちた明け暮れを綴る、深呼吸のようにゆったりとしたエッセイ集。

アマゾンより引用

感想

どうして、ピンとこなかったか…理由はハッキリしている。

「当たり前のことを、当たり前のように書いているから」である。

「当たり前のこと」と言っても、不特定多数の常識ではなくて「本好きなら誰もが感じるであろう」というレベルのことなのだが。

たとえば「書店に並んでいる本は、自己主張が激しいが、本屋の本は自己主張が薄い」という話などは図書館と新刊を併用する読書好きなら、誰もが感じていることだと思う。

偶然だが、私もこの本を読む前日の日記に、まったく同じことを書いている。井上ひさしあたりも、エッセイに似たようなことを書いていた記憶がある。

ある意味、これは定番の話なのかも知れない。

「他者との共感」を重要視して読むのであれば、かなり良い線をいっていると思うのだけど私の個人的な好みで言うなら、もうひとひねり欲しいところだ。

当たり前のことを、当たり前のように書く……と言う意味なら庄野潤三のエッセイなどと系列が似ているように思う。

エッセイはいまひとつピンとくるものが無いと書いたが、実際に会って話をするには楽しい人なんだろうなぁ……とは思った。

本が好きで、美味しいものが好きってだけでも、気が合いそうだし。

居酒屋で、季節の肴を突付きながら、ウダウダ話をするにはもってこいの相手じゃないかと思う。もっとも、死ぬまで会うことはないだろう相手な訳だが。

食い込みは悪かったのだが、軽めの文章で読みやすかったし、疲れた夏の電車の友には丁度良かった。

川上弘美のエッセイは「重い文章は読みたくないなぁ」ってな時に、また読んでみようかと思う。

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白い木蓮の花の下で
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