NHKのBSプレミアムで『プリンプリン物語』の再放送がスタートした。
『プリンプリン物語』は私が子どもの頃に放送していた人形劇。当時、NHKでは人形劇が盛んで『プリンプリン物語』は『紅孔雀』の後に放送されていたと思う。
私は『紅孔雀』『プリンプリン物語』『三国志』を続けて視聴した世代。NHK人形劇育ちと言っても過言ではない。
当時のNHK人形劇は面白くて『プリンプリン物語』はかなり人気だったと思う。少なくと私は毎度ワクワクして観ていて今でも挿入歌をフルコーラス歌う事が出来る。
ずっと「再放送してくれたらいいのになぁ」と思っていたのだけれど、NHKがフィルムを紛失してしまったとかで再放送が出来なかったらしい。
視聴者からフィルムを集め再放送出来る形になったため、今回再放送出来る運びとなった。『プリンプリン物語』は面白い人形劇だし娘にも観せたいな…と思っていたので1話から録画して娘と一緒に視聴した。
懐かしい! やっぱりNHKの人形劇って質が高い!
娘も夢中になって観ていたのだけど、私は心の中で思ってしまった。「あれ? 『プリンプリン物語』ってこんなにつまらなかったっけ?」と。
人形の造形は今でも素敵だと思うし人形劇としのクオリティは高い。
そもそも人形劇が長期間放送されていた…って事が素晴らしい。しかしテンポは悪いし、ギャグは寒いし、余計な脱線がやたら多い。
『プリンプリン物語』は当時の世相を反映させたセリフやギャグが売りになっていて、娘は分からないなりにゲラゲラ笑って観ていたけれど、私はちっとも笑えなかった。
恐らく『プリンプリン物語』は「もう観る事が出来ない」と言う想いと共に私の中で強烈に「想い出補正」がなされていたのだと思う。
もっとも、まだお話ははじまったばかり。私の記憶が確かなら「アクタ共和国編」はドラマティックで面白かったはず。
そして『プリンプリン物語』は人形劇の名作だと誉れ高い作品なのにラストはけっこうグダグダだったな…って事も覚えている。とりあえず録画だけはしているので「アクタ共和国編」だけはもう1度キッチリ見直しておきたい。
再放送を観て「思ってたより面白くなかった」と感じてしまったのは残念だけど、子どもの頃に大好きだった作品なだけに『プリンプリン物語』の復活は素直に嬉しい。
贅沢を言うならこの勢いで『紅孔雀』も再放送して戴きたいな…と思う。