平日のとある夜。1人で夕食をとる事になった。
その日、娘はお弁当持参でスイミングスクール。娘はお友達とスイミングスクールでお弁当を食べて帰宅するので、娘がスイミングスクールの日は夫と私と2人分の夕食を作る事になっている。
しかし夫が会社の飲み会で「ご飯いらない」と言う。平日の夜1人ご飯。何を食べたものか。
そもそも。平日の昼は毎日1人で食事をしている。
夫のお弁当のおかずの残りを詰めて自分ようのお弁当を作る日もあれば、うどんやスパゲッティと言った麺類にする事もある。
ものすごく忙しかったり面倒臭い時は『まんが日本昔ばなし』に出できそうな大きなおにぎりを1つ作って、パソコン向かいなからおにぎりを食べたりする事もある。
しかし。夕食となると、それだとちょっと寂しい気がする。
夕食はやっぱりちゃんとした食事がしたい。私は1人で食事をするのは苦にならないし、時間があれば外食に行きたいところなのだけど、娘の帰宅時間を考えると外食をするのは難しい。
大阪と言っても私の住んでいるところけっこうな田舎なので、習い事にしても外食するお店にしても「すぐそこ」にある訳じゃないのだ。家の近くにうどん屋やラーメン屋くらいならあるけれど「夕食に」となると、ちょっと違う感じ。
「外食出来ないなら自分で作ればいいじゃない?」って話ではあるのだけれど、自分一人のために凝った料理を作るのなんて絶対に嫌だ。
ご飯を作らなくても良いと機会なんて滅多ににないのだ。是が非でも、ここは手抜きの方向で突っ切りたい。たかが夕食。されど夕食。こんな事で本気で悩むだなんて自分でもどうかしていると思うけれど、性分なので仕方がない。
朝から「何を食べようか」と悩みまくった末、お持ち帰り寿司専門店で握り寿司を買ってきて家で食べた。
一般的に「食事はみんなで食べた方が美味しい」と言われるけれど、一人で食べたって美味しい物は美味しいに決まっている。
久しぶりの握り寿司は美味しかったけれど、なんだかちょっと物足りなかった。
やっぱり、アレだ。寿司は廻っていても良いのでお店で食べた方が良いのだ。「もうちょっと食べたいな」って事が出来ないし、何よりも目で見てワクワクする感じが無いのが良くない。選択ミスだったな…とちょっと後悔した。
平日の夜に一人で食事をするなんて私にとっては貴重な出来事だったのだけど、娘が成長するに従って、こう言う機会も増えてくるのだと思う。
今回は「とにかく手抜きしたい。楽したい」と言う気持ちが強かったのだけど、ちょくちょくこう言う事が起こってくるなら、たとえ一人の夕食だったとてもちゃんと作らなきゃいけないな…と思う。
とりあえず握り寿司は美味しかった。しかし次からは買うとしても別の物にしようと思う。