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読書は趣味でしかないのです。

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最近、娘は周囲の人から「本好き」と認知されるようになった。

確かに娘は本を読まない子からすると、本を読む子だと思う。しかし私の子どもの頃と較べると「まあまあくらい読むよね」と言う印象。

「暇さえあれば読んでいる」と言う訳でもないし「手当たり次第に読む」と言う訳でもない。3年生になってからは、私が子どもの頃に読んでいた本をちょいちょい読むようになったものの、基本的には「半径10メートル範囲で展開される恋愛話」が好きで、我が子ながら娘の本の嗜好はかなりチャラい。

私は自分の趣味を娘に押し付ける気はないので、私のオススメの本を娘が手の届くところに置いたりはするけれど「これ読みなさい」とは決して勧めないし「半径10メートル範囲で展開される恋愛話」でも読まないよりはいいかな…くらいにしか思っておらず、娘の好きにさせている。

しかし娘の本好きはお友達を通じてお母さん達にも伝わってるらしく「どうしたら本を読むのか?」「国語の成績が悪いから本を読ませたいんだけど」みたいな相談を受ける事が多々ある。そして、そんなお母さん達と話していて気がついた。

本を読まない人ほど読書に夢を抱きがちだってことを。

  • 読書をすると国語の成績が良くなる。
  • 読書をすると読解力が上がる。
  • 読書をすると語彙が増えて漢字も覚える。

彼女達の言い分を真っ向から否定はしないけれど、私は声を大にして言いたい。

読書は趣味でしなかい。読書をしたからって国語の成績が良くなる訳じゃないし、読解力も上がらない。漢字に強くなりたいなら漢検に挑戦した方が本を読むより手っ取り早い。

読書は趣味。趣味に楽しみ意外の付加価値を求めてはいけない。

経験から言うと私の場合、確かに国語の成績は悪くなかった。難しい漢字も年齢以上には読めたと思う。

しかし本を読んだところで学校で習う古文や漢文は出てこないし、漢字なんかは訓練しないと書けやしない。雑学知識は増えるけれど、受験勉強に役立つ訳でもない。

野球少年が全員スポーツ万能だったり、プロ野球選手になったりする訳じゃない。

大抵の大人は野球好きな子は「野球が好き」ってだけでそれ以上でもそれ以下でもない事を知っている。読書の好きな子どもの中から将来、プロの作家が生まれることもあるだろうし、成績優秀で良い大学に進学する子もいるだろう。

だけど読書好きな子は「読書が好き」ってだけでそれ以上でもそれ以下でもないのだ。

まあ、それはそれとして。「どうしたら子どもが本を読んでくれるのか?」と言う質問に対しては以下の3点をオススメしている。

  • 親が本を読むこと。
  • 図書館に行くこと。
  • 子ども達の間で流行っている本を把握すること。

お母さん方の中には「うちには本が一杯あるのに全く読まない」と言う人がいるのだけど、よくよく話を聞くと「一杯ある本」と言うのは「少年少女・世界の名作全集」だったりするのだ。

本好きなら喜ぶだろうけど本を読む習慣の無い子が読むはずない。

そんな場合は「自分の親から、昔の昭和歌謡とかクラッシックのCD渡されて嬉しい?」と聞くと「あ…。確かに」と納得してくれる。とりあえず流行り物からせめた方が良い。流行り物が至高ではないけれど、流行り物には流行るだけの理由があるし、何より取っ付きやすいと思われる。

しかし個人的には読書は趣味でしかないのだから、本なんて無理に読まなくても良いと思っている。

子どもだって何かと忙しいのだもの。自由時間は好きな事をして過ごす方が良いんじゃないかな…と思う。

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