随分と気が早いけれど今年1年間を振り返ってみての読書総括など。今年は現在までに読んだ本(感想が追いついていない作品もあります)は71冊。昨年は40冊しか読めていなかったので、随分とハイペースで読めるようになった。
ハイペースになったのは、娘に手が掛からなくなってきたのが最大の理由。例えば娘を緑地公園の大型遊具に連れて行ったとしても、娘をチラ見しながら、私は木陰で本を読む……なんて芸当が出来るようになったのだ。また、電車で出掛けても移動時間に娘は娘で自分の本を読んでくれるので、私もゆっくり本を読めるようになった。「子どもがいたら本なんて読めない!」と思った時期もあったけれど、あの時の私に言ってやりたい。「時期が来たら自分の時間も取れるようになるよ」と。
ちなみに、今年読んだ本の題名は下記の通り。
『私を探して』 『楽園のカンヴァス』 『出版禁止』 『悪事』 『死にたくなったら電話して』 『春の庭』 『賢者の愛』 『近所の犬』 『怜也と』 『昭和の犬』 『宰相A』 『ブルース』 『男役』 『わたしたちはその赤ん坊を応援することにした』 『電車道』 『後妻業』 『5人のジュンコ』 『告白』 『そのように見えた』 『をちこちさんと私』 『さいごの色街 飛田』 『横丁と路地を歩く』 『砂漠の青がとける夜』 『少しだけ、おともだち』 『桐島、部活やめるってよ』 『長嶋少年』 『横道世之介』 『オネスティ』 『黄色い牙』 『お引っ越し』 『天使はここに』 『ミツハの一族』 『ヌエのいた家』 『淵の王』 『私の息子はサルだった』 『考えられないこと』 『さようなら、ニルヴァーナ』 『日付変更線』 『五十坂家の百年』 『八幡炎炎記』 『トットひとり』 『可愛い世の中』 『静かにしなさい、でないと』 『神も仏もありませぬ』 『潮の音、空の青、海の詩』 『あの日、マーラーが』 『ひつまぶし』 『金魚姫』 『匿名者のためのスピカ』 『あの家に暮らす四人の女』 『乙女の家』 『琥珀のまたたき』 『やせる石鹸』『呪文』 『超一流の雑談力』 『抱く女』 『聖なる怪物たち』 『Masato』 『ボラード病』『老後の資金がありません』 『避難所』 『颶風の王』 『厭世マニュアル』 『あなたの人生片づけます』 『子育てはもう卒業します』 『院内カフェ』 『自画像』 『お洒落と無縁に生きる』 『スピンクの壺』 『スクラップ・アンド・ビルド』 『のろい男』
読んだ本の中でナンバーワンを選ぶのは難しいけれど、特に面白かったのは『やせる石鹸』 『避難所』 『老後の資金がありません』 『ボラード病』 『颶風の王』あたり。今年初めて読んだ作家さんだと垣谷美雨と 河崎秋子にはこれからも注目したいところ。読むのがしんどいので、そうしょっちゅうは読みたくないのだけど吉村萬壱 も見逃せない。
今年も昨年に引き続き、ツイッターで評判を聞いて図書館で借りるか、もしくは図書館の新刊コーナーに並んでいるのを適当に借りる……と言うスタイルで本を選んできた。ツイッターの場合「出版社の押し作家」の作品がガンガン流れてくるので「評判は良さ気だったけど、これはちょっと……」と思う作品も多かった。その反面、若い作家さんや今まで食わず嫌いしていた作家さんの作品を読めると言う利点がある。今の私はゆっくりと古書街を歩いたり、大型書店で大人買い出来るような立場ではないので、来年も同じスタンスで読んでいくのだと思う。
沢山読めた分、当たりも多ければハズレも多かった。特に今年は出版社や作者の姿勢を疑うような作品もあった。本好きとしては良い本が沢山出回って、出版業界が元気になってくれる事を願うだけに「売れればOK」と言うような姿勢で作られた本を手に取ると、つくづく残念に思う。
来年も面白い本と沢山でああたらいいな……と思う。