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2025年。天王寺高校運動会。

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2025年。天王寺高校運動会。私が娘の運動会を観に行くのも今年で最後になってしまった。我が家は娘1人っ子なのでこの日以降「子どもの運動会に行く」って経験をすることが出来ないのかと思うと感慨深いものがある。

運動大嫌いの陰キャ文化系ヲタクとして生きてきた私は運動会が大嫌いだったけれど、乳幼児期から体力を持て余してきたゴリゴリの体育会系の娘は運動会が大好き。幼稚園の頃から数えると15回目の運動会は雨で延期。平日に開催された。

運動会当日は5時起床。3年女子のダンスに本気の娘は朝からゴリゴリに髪をキメるなど。家でも巻いたりするけど最終的にはアレンジの上手な子に頼んでいるのとのこで「どんだけ本気なのよ?」と驚かされるばかり。

私と夫は娘より先に家を出た。そもそも早く出たとて開凸にはならないのだけど。

到着したらすでに大行列が形成されていて「今日は土曜日か日曜日でしたっけ?」と脳がバグった。みなさん本気過ぎる。

雨天延期で平日開催だったけれど、それでも保護者は多かった印象。男性保護者も案外多かった。平日だと休めない保護者が多いかと思っていたけど、そうでもないのね。ホワイト企業にお勤めの方が多いのかも。なお私の職場は運動会の予備日と遠足予備日が重なっていたため、お天気の具合によっては行けなかった。

今回は少し出遅れてしまったためテント下の椅子席を確保出来ず、テント下には入れたものの完全に負け組。椅子席は確保出来ず立ち見。ただ折り畳みの椅子をリュックに忍ばせていたので、ガチで観たい競技以外は降り畳み椅子に座って過ごすことになった。

最高気温は30度予想。開会式の時から熱中症対策の呼びかけがあった。

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1年2年の体操&ダンス

1年生、2年生の体操やダンスについては今年は呑気に観覧して撮影はしなくても良いかな…とは思っていたのだけど、娘から「私は担当の仕事とかあって、後輩が頑張ってるところを観られないかも知れないから動画撮影しておいて欲しい」との依頼を受けて、スマホで撮りつつ観させてもらった。娘も通ってきた姿だと思うと感慨もひとしお。下級生達はやはり可愛い。

毎年のこと…と言えばそうなのだけど、天王寺高校の運動会って1年生はお客様待遇。3年生は最高学年特典がたくさんついてくる。その一方で2年生は「もうちょっと、どうにかならないかなぁ~」って扱いなのが気の毒に思う。

運動会の花形である3年男子の陸上ボートの後にある2年生女子のダンスはもう少しルールを緩めてあげても良い気がする。3年女子と差をつけたいのは分かるけれど、せめて小道具1つだけOKとか共通カラーの髪飾りはOK等にすれば華やかさが増すと思うのだけどなぁ。

3年女子のダンス

娘も踊る3年女子のダンス。衣装作成から横で見ていたので私も見るのを楽しみにしていた。何しろ娘は裁縫が大の苦手。「今日も家庭科室に監禁されてくる」と馴れぬ作業に苦戦していた。

今年の衣装は「途中で変形させない」というコンセプトで作ったそうだけど、パフォーマンスとしては変形させた方が観客の目を引くし、緩急ついて良かった気がする。実際、娘も帰宅してからビデオで確認して「これは悔しいけど変形させた方が映えたかも知れない」と話をしていた。

そして肝心のダンス。娘は家にいると隙あらば姿見の前に立って振りを確認する入れ込みようだった。そもそもあの尺のダンスの振りを覚えて隊形移動するのは大変だと思う。私にはとても出来ない。

私と夫(スマホ&ホームビデオ)で撮影したものの、何しろ人数が多い上に生徒席側で踊る我が子を撮影するのは無理な話。でも娘的には保護者の前で踊るよりも同級生や後輩たちの前で踊る方が楽しかったのかも知れない。

3年生陸上ボート

そして期待の陸上ボート。天王寺高校の陸上ボートは3年男子の出し物ではあるけれど、ボートの制作については女子も手伝う…と言うか娘もかなり頑張っていた。

幸い…と言うかなんと言うか。我が家は室内の壁を自分で塗るくらいにはDIYガチ勢なので、刷毛やローラーが豊富にあるので娘は刷毛だのローラーだのを学校に持ち込んで作業していた。

クラスによって協力体制は違うかも知れないで何とも言えないけど、娘のクラスのボートの内側には女子全員から男子全員に向けてのメッセージが書かれていたとのこと。なんか青春っぽい。

正直なところ陸上ボートを観るにあたっては「当事者の親」ではなかった1年生、2年生の頃の方が気楽に観ることが出来て楽しめた。今年は「娘のクラスをしっかり撮影しなければ」と言う気負いがあったので全てを見渡せたとは言い難い。

……とは言うものの。クラスごとに個性があって保護者のいるテント下では保護者が好き勝手な感想を囁いていた。耳に入ってきたのはこんな感じ。

  • 毎日遅くまで残って作っていた
  • ◯組の衣装代はかなり高いらしい
  • うわっ…あの子めちゃくちゃカッコイイやん!

そしてテント下の保護者達の共通した意見としては「西洋の城をモチーフにしたクラスの衣装は見るからに高そうでヤバイ」だった。流石はお金にうるさい大阪人達だと感心した。

個人的にはマジシャンのクラスのパフォーマンスが好きだったなぁ。やはり手に何か持ってのパフォーマンスは目をひく。黒尽くめのSPモチーフのクラスも良かった。パフォーマンスにまとまりがあって揃っていた感じ。

カウボーイモチーフのクラスは、ただひたすらに「馬の首」が心配だった。動かす前提のものを作るのは難しいんだな…と改めて感じた。

男子育成のノウハウと1年生男子の集団行動

今年で最後の天王寺高校運動会。3年間通して観てきての感想は「天王寺高校はなんだかんだ言って男子の方が楽しめる」ってこと。もと男子校だけあって男子育成のノウハウがあり過ぎる。

娘は「私も棒倒しとか陸上ボートとかやりたい。絶対面白いやん!」と言っていた(私はどちらもノーサンキューだけど)

陸上ボートは天王寺高校の花形種目だけど、個人的には陸上ボート以上に1年男子の集団行動の方が重要だと思っている。あれは初めて観た年にも感動したものだけど、正直出来栄え云々の話ではない。

冷静になって考えてみれば「右向け右」とか「前に進め」くらいのことは幼稚園児だって出来るのだ。だけどそれに対して「ウォォォォォ!」と拍手大喝采が送られる。何をやっても拍手大喝采。この経験が重要なのだと思う。

「褒められる」「注目される」ってことで自己肯定をブチ上げて、そして陸上ボートで臆すことなく、観客の前でイキれる男に育っていく。自分達が送られた大声援を先輩になった時には後輩に送る。そんな風にして伝統が継承されていくのだと思う。

1年生の頃の娘の同級生男子は陰気で自信なさげなチー牛が大半だった。それが3年間でこんなに変わるのだなぁ~と思うと胸熱。

天王寺高校。頭の良いヤンチャ男子にオススメ過ぎる。

保護者同志のヌクモリティ

さて。今年の運動会は少し出遅れてテント下の後ろの方に陣取っていたのだけれど、結果的には最前列に座らせてもらうことになった。

天王寺高校の保護者のみなさん。譲り合いの心のある人が多くてテント下では「何年生ですか?良かったら前に来て撮ります?」みたいなやり取りが多いのだ。実際に私も後ろの人と場所を交代したりした。

そして最前列に座っていた方が「友達が来る予定で席を取っていたんですが無理そうなので、どうぞ」と席を譲っていただけたのだ。ありがたいことこの上なかった。夫も途中から帰宅した人の席に座らせてもらえていた。

そして「はじめまして」の人とも「お子さん、何年生ですか? うちは3年生で…」みたいなやりとりがあちこちで聞かれていた。

もっと面白かったのは「LINE交換させてください」って言ってる人がいたこと。撮れていたはずの子どもが撮れていなかったらしく、ちゃんと撮れていた人から動画を送ってもらったっぽい。地元中学では観られなかったやり取りで感心させられた。

そしてファイヤー・ストームへ

競技が全部終わったところで私と夫は撤収した。閉会式まで観ても良かったのだろうけど、何しろ翌日から仕事なもので。

娘は予定通り運動会の後のファイヤー・ストームに参加した。ファイヤー・ストームではフォークダンスだけでなく陸上ボートの再演などもあったらしく、盛り上がったとのこと。娘はテンションMAX&ボロ雑巾のようになって帰宅した。

それにつけてもありがたいのは先生方。ファイヤー・ストームを終えて子ども達を学校から追い出して帰宅して翌日は通常授業とか! 予定していた日程で開催できなかったから仕方がないとは言うもの、あまりにも過酷過ぎる。天王寺高校の生徒達は派手な行事は先生方に支えられているんだ…ってことを心にとめて欲しい(娘にはとくと言い聞かせた)

……と。こん感じで娘の高校生活最後の運動会は無事に終わった。娘が運動会を満喫できたことに感謝しつつ「行事に熱くなるのも良いけど、やることもやりなさいよ」って気持ちで一杯だ…ってことを付け加えておきたい。

過去の運動会
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高校生活
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