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宝塚歌劇『宝塚110年の恋のうた』『Razzle Dazzle(ラズル ダズル)』感想。

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2025年のお正月は家族3人で宝塚歌劇『宝塚110年の恋のうた』『Razzle Dazzle(ラズル ダズル)』を観に行ってきた。

「宝塚はドレスと豪華さが堪能出来る演目しか興味ない」と公言して憚らない私だけど、高校2年生の娘は私と趣味が真逆で「宝塚歌劇は芝居よりもショーが好き」「ショーは洋物より和物が好き」と言う。

今回は娘の趣味に合わせて和物のショーがある公演を選んだ。娘は高校2年生。2025年は受験生なので家族で出掛ける機会が減るだろうから、この冬は娘接待…ってこと。

宝塚歌劇はパワハラ(イジメ?)で生徒さんが亡くなるという不祥事があったけれど、私はそういうことは気にしないタイプ。例えば…だけど、芸術家は人間のクズとしか思えない畜生が多いけれど、その芸術は本物だと思っていて「作者がクズだから作品も嫌い」とはならなないのだ。

宙組で起こったことは許されないことだけど、だからって私は「宝塚歌劇は駄目だ。解散しろ。観るべきではない」とは思っていない。私のスタンスは宝塚歌劇に限らず、本でも絵画でもアニメや漫画でも芸能人でも同じ。

そして宝塚の感想を書く時は毎回書いているけれど私はヲタクで宝塚歌劇を愛しているものの、ガチガチの宝塚ファンではないのでヅカ用語は使いませし愛称で呼んだりもしません。

スターは敬称略が礼儀…と考えているので「さん付け」表記はしませんのでご容赦ください。(もちろんご本人と対面で話をする機会があれば『さん』付けでお呼びします)

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阪急交通社『夢組』の宝塚ホテルランチプラン

さて。宝塚歌劇を観る…となるとチケットを取るのが大変。友の会経由だと2枚しか取れないので「家族3人で横並びで観る」のは不可能なので、今回は阪急交通社のホテルランチと抱合せのプランを利用した。

宝塚ホテルでフルコースランチを食べて、観劇するプラン(センターブロック12列から18列確約)を申し込んだ。

庶民的な生活をしている我が家にとっては贅沢なプランだったけれど、今回は「娘にホテルで食べるフルコース料理を経験させる」というところも目的だった。最近はホテルでの結婚式に呼ばれることがなくなっていて、娘は今のところそういう場に出たことがないのだ。親元を離れる前に1度くらいは経験させてやりたかったので、丁度良い機会だった。

宝塚ホテルランチ

宝塚ホテルランチ

宝塚ホテルのランチコースプランはレストラン的なところで食べるのかと思っていたら、宴会場で結婚披露宴形式になっていた。「娘がホテルの結婚披露宴に呼ばれたときの練習」と言う意味では丁度良かったかも。

宝塚ホテルのフランス料理は美味しいとの評判だったけど、実際美味しかった。量は少なめなので男性は少し物足りないかも。女性客を意識しているのかデザートに力を入れている印象。カリフラワーのポタージュスープが美味しかった(写真無し)

阪急交通社夢組の「チケット&ランチ(宿泊)」と言う抱合せプランなら『ベルサイユのばら』とか『エリザベート』のような大人気公演でない限り、申し込めば確実にチケットを手に入れることができるのはありがたい。

宝塚110年の恋のうた

宝塚110年の恋のうた

宝塚110年の恋のうた

宝塚歌劇の構成と言うとお芝居を見た後に休憩を挟んでショーを観るのが定番だけど、今回の宙組公演はショーの後にお芝居だった。

『宝塚110年の恋のうた』は宝塚歌劇(和物の演目)の中の人気の曲を集めたショーで、主人公が藤原定家がタイムストリッパー的な立ち位置で、様々な時間を渡っていく形になっていた。

途中で小芝居なんかも挟まっていて宝塚税の税率高め…って感じ。(※ 私は宝塚歌劇特有の謎演出を宝塚税と呼んでいる)宝塚ファンなら大丈夫だろうけど「初めて宝塚に触れます」みたいな人だと、置いてけぼりな感じのショーだった。後で娘に「あの構成はどうだって?」と聞いたところ「訳が分からなかった」とのこと。

ただ、私は幼少期にテレビで『宝塚花の指定席』を観て育ったので「ショーは好きじゃない」とか「和物は苦手」とか言いながらも、知ってる曲が多くて「あ~この曲、やっぱ人気なんだな~」と、なるほど納得。たぶんだけど、オールドファンの方が楽しめたんじゃないかと思う。

個人的には新選組の扮装をして銀橋にズラッと並んだ『色のゆかり』の場面にグッときてしまった。私はヲタクなので新選組の浅葱色の羽織を見ただけで泣いちゃうよね…って話。なお私は沖田総司より土方歳三推し。

心に残ったのは第二次世界大戦の頃は宝塚歌劇でも恋の歌が歌えなかった…ってくだり。宝塚らしからぬ衣装&セットで映え的にはイマイチだったけど、こういうところをちゃんと突っ込んでくるのは良いと思った。

110年間も愛だの恋だのを歌い続けてきた宝塚。これからも続いて欲しい。

Razzle Dazzle(ラズル ダズル)

Razzle Dazzle(ラズル ダズル)

Razzle Dazzle(ラズル ダズル)

『Razzle Dazzle(ラズル ダズル)』はアメリカが舞台のハチャメチャコメディ。宝塚歌劇にありがちな話…と言えばそうだし、宝塚歌劇らしい定番の分かりやすいストーリーで夫は「前に観たお芝居(ライラックの夢路)よりも良かった」と言っていた。

明るく元気な曲とダンスが多くて、トップの娘役さんは私の好きなタイプの可愛さだった。トップの男役さん(芹香斗亜)も男役らしいカッコ良さで大満足。

我が家的に良かったのは「客席降り」があったこと。

今回、たまたま通路側の席が取れたので「もしかしたら客席降りあるの?」と期待していたけれど、宙組はしばらく諸般の事情で客席降りが出来ていなかったのだ。Twitterの有識者の方から客席降りの情報を知り、娘を通路側に座らせたところ、娘役さんにハイタッチをしてもらう…と言うラッキーに恵まれた。ハイタッチをしてもらった娘は感動して「わぁ…わぁ」と、ちいかわみたいな表情をしてた。

今回の公演は娘のうっとりする表情が観られて母としてはそれだけでも大満足だった。娘は翌日になっても「なんか昨日の宝塚の余韻が抜けてないわ~」などと話していて「家族で観に行けて良かったなぁ」としみじみ。

お正月に家族3人でフルコースランチ付きで宝塚だなんて贅沢かと思ったけれど、行って良かった。楽しい時間をありがとう。そして色々とあったし、まだ完全に解決していないけれど宙組頑張れ。

宝塚歌劇感想
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日記
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