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唐突な物欲と紅茶カップ。

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私はどちらかと言うと物欲の薄い方だと思う。

私。ブランド品にも興味が無いし、美容に関する物についてもドラッグストアで購入出来る物で満足している。服については平日はジャージで休日はジーンズ。娘の学校関連行事に来ていく時の勝負服が季節に1つあれば事足りてしまう。

物を所有するよりも美術館に行ったり映画や舞台を観たりするような経験を大事にしたいと思っていて「物より思い出」みたいなスタンスで生きているのだけど、唐突に物欲が湧き上がることがたまにある。

先日、ふと紅茶を飲んでいる時に「好みのティーカップで紅茶を飲んだら、もっと紅茶が楽しめるんじゃないかな…」なんて事をふと思った。

私は若い頃から紅茶が好きで『銀河英雄伝説』のヤン・ウェンリーくらいには紅茶を飲んでいる。だけど日々の紅茶はマグカップで飲んでいるし、お客様が来たりした時は結婚した時に100均で買った白いカップ&ソーサーを使っている。

夫と結婚した当初はウエッジウッドとかロイヤルコペンハーゲンあたりが流行っていて、引き出物にもよく使われていたように思う。私も当時は夢見る30代だったので「こだわりのカップで紅茶を…」みたいな気持ちもあったけれど、当時は私も夫もお金が無かった(夫は趣味につぎ込んで貯金が無くて、私は家族に貢いで貯金が無かった)ので「今は100均のカップで我慢して生活に余裕が出来たら素敵なティーカップを揃えよう」ってことになった。

「いつか素敵なティーカップを…」と思いつつ、うっかり18年の月日が流れてしまっていた。

ふと、そんな事ほ思い出してしまった私は「そうだ。今が好みのティーカップを揃える時期なんだ。生活に余裕だってある訳だし、ちょっとお高いカップを1つずつ買い揃えるなら今しかない」と言う気持ちに襲われてしまった。

私も日々、働いているのだもの。月に1客ずつ好みのティーカップを買い揃えたっていいじゃないか。

そして「どうせなら1客ずつ柄の違う趣味の良い物を買い揃えていきたいよね」と唐突に夢が広がりんぐ。各メーカーのホームページをチェックしたり、挙げ句の果てには「骨董品的なのもアリよね」とヤフオクをチェックするに至った。そして2週間ほど調べまくった頃…ふと別の考えが頭をよぎった。

私も夫も老年期に入ろうと言うこのタイミングで収集系の趣味に突撃する必要ある?

ここ数年は意識的に「無駄な物は減らしていこう」と考えている。趣味の物にしても洋服にしても食器類にしても娘はいずれ独り立ちするだろうし、夫婦2人で暮らしていくのに必要な物なんて限られている。

……そして猛烈に盛り上がった物欲がスッっと消え去った。

ヤフオク等に参戦して、アレコレ買い集める前に頭が冷えたのはラッキーだった。

私は今一度、この言葉を魂に刻んでおくべきだと思う。

あったら良いな(いいな)は無くても平気。

無くても平気なものはあえて買わないスタンスで生きていきたい。

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日記
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