先日、ひょんなことから「左右盲」と言う言葉を知った。
左右盲とは右と左が瞬時に判断できなかったり、右と左を判断するまでに時間がかかる人のこと。
ちなみに私は左右盲だ。
子どもの頃から何度言われて左と右が判断できなくて「私はオカシイのかも?」とは思っていたものの、自分なりの工夫で左と右を認識できるようになり、特に問題もなく生きてきた。
左右盲の人は左利きの人が多いそうだけど、私の場合はまさにソレ。
本来は左利きだけど、子どもの頃に矯正されたので鉛筆もお箸も右で持つことができるけど、ボールを投げたり何か初めて取り組む動作はとっさに左が先に出る。
子どもの頃は視力検査や聴覚検査の時がスリリングだった。視力検査の場合は保健室等で、他の人のいる中で行うのでみんなの真似をしていれば良かったけれど、聴覚検査は1人ずつ個室に入って行うので「右からはじめます」と言われても右の耳がどちらか分からないのだ。
小学生になると「自分はこの年齢になっても左と右が分からない」ってことが赤ちゃんみたいで恥ずかしい…と思っていたので、聴覚検査のときは、手のひらにマジックで「みぎ」「ひだり」と書いていた。
そんな私が左右を理解できるようになったのはドラクエのおかげ。テレビ画面に向かった時に東の方向が右。西の方向が左と認識してからは、まずまず間違えることがなくなった。
私は人が生きていく上で大切なことをドラクエから教わった。
……と。そんな訳で、現在は左右盲でも問題なく生活できるていのだけど、「右クリックと左クリック」の判別は今でもちょっと難しい。マウスを握っている手をベースに考えてしまうから、瞬時に判別できないのだ。
左右盲の私も問題なく暮らしていけるようになった訳だけど、ドラクエをプレイしていなければ左右の認識はもっともっと遅れていたような気がする。
なお。左右盲の人には「3時の方向で」とか「9時の方向で」と言うと分かりやすいそうだ。確かにこれなら私でも瞬時に判断できる。
この前、左右盲について呟いたら意外と知らなかった人がいたので。右と左の判断に時間かかる人です。#エッセイ漫画#漫画 pic.twitter.com/GF3nPZiXlz
— 三森みさ@書籍販売中『だらしない夫じゃなくて依存症でした』 (@mimorimisa) May 24, 2019
それはそれとして。世の中には私と同じように左と右が認識できない人が多いのだと知って、ちょっと嬉しかった。
私は左や右が分からなくても案外幸せに生きているので、ご自身やお子さんが左右盲だったとしても安心して戴きたい。
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