読んだ本の『50音別作家一覧』はこちらから>>

自分が関与しないところで総理大臣が決まっていく。

記事内に広告が含まれています。

世間では自民党の総裁選の話題で盛り上がっている。日本では与党の「トップ=総理大臣」ってことなので、盛り上がるのは当然の流れ。

だけど私は子どもの頃からずっと思っていた。「日本って自分が関与しないところで総理大臣が決まっちゃうのって不思議だよね」と。

私は政治に熱心じゃないけど、それでも選挙にはちゃんと行く派。自分の運命を他人任せにしたくない。その選択が合っていようが間違っていようが、自分で選び取っていきたい。

私達が一般的に投票できる選挙は色々ある。

  • 市区町村会議員
  • 市区町村長
  • 都道府県会議員
  • 都道府県知事
  • 国会議員

都道県知事あたりまでは分かりやすいけれど、国会議員あたりになると、とたん謎な展開になってくる。個人に投票するのではなく、党に投票する…って考え方。与党のトップが総理大臣になるのだから党に投票するのは当然と言えば当然の話ではある。

先日、ふと「自分も総理大臣を選びたいって思うなら、とりあえず与党に入党すればいいんじゃね?」なんて事を思い立った。

自民党の総裁選では「党員票」ってのがあるので党員になれば総裁選の時に一票を投じることができる。好き嫌いはさておき、自分の意思表示をする権利がある…ってところは魅力的。

「政治に足を突っ込むのってお金掛かりそうだよね…」と思って調べてみたら、案外そうでもなかった。

党員の年会費4000円

たった4000円とは恐れ入った。役者やアイドルのファンクラブ並の費用で総裁選の選挙権をゲットすることができるのだ。ちなみに家族の中に党員がいる場合、他の家族は「家族党員」として年間2000円支払えば良いらしい。

だけど問題なのは、党員になる場合は「紹介党員」の紹介が必要…ってこと。「よ~し。俺も自民党に入党するぞ」とネットでポチっと一発申し込は出来ないみたい。日本をリードする与党様が旧態然としたシステム取ってるんだなぁ。

「お知り合いに党員がいない場合、ご地元の支部にご相談ください」と書いてあったけれど、そこまでする情熱のある人がどれくらいいるのか…って話だ。

そして「実は田舎の人の方が政治に熱い」って理由がちょっとだけ分かった気がした。

私の周囲に政治家の集会に行ったことのある人は1人もいないけど、田舎で暮らす高齢の親戚の中には「付き合いで仕方なく…」みたいなことから、特定政党に入党している人がチラホラいる。

流石に今は公職選挙法的にアウトだけど、昔はわずかな会費を支払ったら、バスで豪華な温泉旅行に連れて行ってくれた…なんて話を聞いたことがある。入党しているからと言って政治に熱い訳じゃなくて、話を聞いていたら農協のツアーに申し込むみたいなノリだった覚えがある。

そして、よくよく自民党入党についての説明書きを読むと「総裁選挙の前年と前々年の2年継続して党費を納めていただいた党員は、総裁選挙の有権者になります」と書いてあった。

残念ながら総裁選に投票したいから自民党に入るってのは無理だってことが分かった。

今、入党したとしても総裁選に投票出来るのは3年後になってしまう。なので「総裁選にいっちょ噛みしたいから入党しようか」みたいなニワカはお呼びではないみい。

……当然ながら総裁選に投票する権利欲しさの自民党への入党は断念した。仕方がないので自分が関与しないところで総理大臣が決まっていくのを指を加えて眺めていようと思う。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
日記
スポンサーリンク
白い木蓮の花の下で
タイトルとURLをコピーしました