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豆花と手作りのおやつ。

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パート先が1週間休業になってしまったので、突然暇になってしまった。降って湧いた主婦の夏休み。こんなご時世でなければ、1人で京都や奈良に行くとか、美術館に行くとか、そこまでしなくても映画を観に行くとか、お一人様ランチとかしたのだけれど、流石に遠出する気にはなれない。

「そこまで気にしなくても映画とかお一人様ランチくらいならいいんじゃないの?」って話だけど、仕事柄「コロナに絶対罹っちゃ駄目」なお子さんと過ごしているだけに、リスクは全力で回避したい。日常的にパルスオキシメーターで血中酸素濃度を記録しているようなお子さんが利用されているのに、コロナを持ち込む訳にはいかないのだ。

仕方がないので、せっかくの休みだけど自宅に引きこもっている。

日常的にスーパーには行くし、週に1度の図書館は行くけれど、それ以外は完全引きこもり体制。ウォーキングくらいなら良いかと思うのだけど、タイミングの悪いことに暑さが戻ってきているので、それも無理。

「せっかく家にいるのだから普段出来ないことをしたいな」ってことで、前から作ってみたいと思っていたアジアンスイーツの「豆花」を作ってみることにした。

豆花は、豆乳に硫酸カルシウム(お豆腐を固める「にがり」のようなもの)で凝固させたもの。豆腐よりは柔らかい、ゼリー状のスイーツ。手軽にゼラチンで固めるレシピが出回っているのでそれを試してみた。

私が作ってみたのはこのレシピ
とろとろとろける 台湾デザート豆花 作り方・レシピ | クラシル
「とろとろとろける 台湾デザート豆花」の作り方を簡単で分かりやすい料理レシピ動画で紹介しています。台湾で人気のスイーツ「...

材料は調整豆乳とゼラチンだけ。お好みで食べる時にシロップとか黒蜜をかけて甘みを調整する。

豆花(左・黒蜜。右・黄桃缶)

豆花(左・黒蜜。右・黄桃缶)

豆花は初めて作ってみたけれど、なかなかの美味しさだった。

家で作ると安価なのも嬉しい。人それぞれに好みがあるのでなんとも言い難いところだけど、レシピ通りに作ると少し硬過ぎる気がしたので、翌日はゼラチンの割合を減らしてみたところ、好みの硬さに仕上がった。

豆花は夫と娘にも大好評だった。

娘は豆花を食べながら「幼稚園の時は夏にお母さんが作ってくれた心太をプスッと突いて食べるのが楽しみだったなぁ。おばあちゃんちの柿で作る柿のケーキも美味しかったよねぇ」と、小さい頃のことを懐かしんでいた。

そう言えば専業主婦時代は手作りおやつを色々作っていたなぁ。各種ゼリー、パウンドケーキ、焼き芋、心太等。当時は今以上に節約していたし「良いお母さんにならなきゃ」みたいな気持ちが強かったので、なんだかんだ手作りしていた覚えがある。

本音を言うと、もうあの頃には戻りたくない。外で働いている方が100倍楽だ。専業主婦って社会的に評価されないけれど、決して楽な立場ではない。

作家、西原理恵子のように「女も外で働くべき。家事は外注すれば良いし、料理は手作りするよりプロの作った物の方が美味しい」と主張する人もいるけれど、あの頃の私がやっていた頃は少なからず娘の良い思い出になっているのかと思うと、誇らしい気持ちになった。

……そんな訳で唐突に降って湧いた夏休みはそれなりに楽しく過ごしている。

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日記
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