ウマ娘にハマってから毎日が楽し過ぎて困る。なんだか小学生の頃に戻ったみたいだ。
ウマ娘トレーナーの朝は早い。起床は午前5時。大急ぎで身支度を済ませ、軽くデイリーレース等のミッションに挑む。流石に育成はしない。ひとたび育成に手を付ける時間がいくらあっても足りないのだもの。
朝のルーティーンを終え、朝食とお弁当の準備。そうこうしているうちに家族が起きてくる。朝食だのお弁当だのと慌ただしい時間を過ごし、夫と娘を送り出す。
「ああ…一刻も早くウマ娘を育てたい」そんな気持ちをグッとこらえて、出勤前の家事に勤しむ。夕食の下拵えや掃除諸々。爆速で家事を片付けて時間が余れば、出勤前にちょっとだけウマ娘を育成する。そして出勤。
仕事を追えて帰宅後は再び家事。そして夕食だの、娘の塾の送り出しだのと慌ただしい時間を過ごす。夕食後には至高の時間が訪れる。
ウマ娘の時間だぁぁぁぁ!
プレイ日記は紙のノートに書いている。
ウマ娘ごとの育て方のコツと、日々のプレイ記録。誰に見せる訳でもないので自分しか読めないレベルの走り書き。男子小学生が「俺だけの攻略ノート」を書くように、48歳の主婦が「私だけのウマ娘ノート」をチマチマと書く。
「主婦がゲームにハマってるのは良いけどご主人はどうしてるの?」なんて心配は御無用。夫も順調にウマ娘にハマっている。互いのプレイを見せ合うこともある。ガチャを引く時は、必ず声を掛けて2人で結果を見守る。夫は共にウマ娘を育てる仲間なのだ。
仲間と言えば、親友のFもウマ娘にハマっている。
親友…と言っても普段ならFとは用事がない限り連絡を取り合うことはない。半年くらい連絡が遠のくことも日常茶飯事。
それなのにウマ娘をはじめてから、ちょくちょく連絡がはいる。もちろん話題はウマ娘。「どうしたら上手に育成できるのか?」がテーマ。
夫も私もFもなんだか揃って小学生染みている。毎日、ゲームのことで頭がいっぱいで「ゲームをするために生きてる」と言っても良いような。
だけど私達は小学生ではないので、仕事をしなければならないし、やるべきことを放置する訳にはいかない。でも、よくよく考えてみれば小学生だって学校へ行かなきゃいけなしい、宿題だってある。
面白いゲームの前において、小学生も大人も違わない。
小学生と大人に違いがあるとすれば、大人には小学生ほどの体力と気力がない…ってことだ。「睡眠時間を削ってでもゲームがしたい」と思っても、そうはいかない。目が疲れるし肩も凝る。そもそも寝ないと翌日の仕事に差し支えるのだ。
後ろ髪引かれれる思いでベッドに入る。もちろんウマ娘は夢にも登場する。そして再び朝がはじまる。ウマ娘トレーナーの朝は早い(以下繰り返し)
……ありがとう、ウマ娘。毎日本当に楽しいよ。