ある日、お風呂の浴槽に謎の赤い斑点があるのに気がついてしまった。
お風呂の赤い点…と言うと、真っ先に思いつくのが赤カビ。とりあえずカビキラーを試してみたのだけど、まったく効かない。「何か別の汚れなのかな?」と思って、メラミンスポンジでこすってみたけど、これも駄目。
「こんな時こそインターネット」ってことで検索してみたところ、お風呂の浴槽につく赤い斑点は「もらいサビ」と言うものらしい。
ご存知のように一般的にサビは鉄の表面で水素と酸素が参加することで発生する。
お風呂の浴槽はFRP(ガラス繊維強化プラスチック)等で出来ているので、サビが発生することはないはずなのだけど、ヘアピンやカミソリの刃…等からサビが発生することがあり、それを「もらいサビ」と言うらしい。
お風呂でカミソリを使うし、娘はヘアピンをつけたままお風呂に入ってしまうことがある。
それにしても唐突にもらいサビが大量発生したのは謎過ぎるのだけど、ふと思い返してみると換気扇のレンジフードを解体した時、家族全員、鉄粉だらけになっている。
気のせいかも知れないけれど、もらい錆の発生した時期とレンジフードの解体時期は微妙に合致するような……
原因はさておき、もらい錆をどうにかしなければならない。
もらい錆にハイドロハイター
お風呂の照明って、明るくないので写真を撮ってみたものの、イマイチ伝わらないのが残念。写真で見るとぼんやりした点でしかないけど、けっこう赤茶色いし、排水口付近に広範囲に赤い点が散らばっている。
見た目的に不愉快なので、どうにかして落としたい。
調べてみたところ、もらい錆の掃除方法はいくつかあるらしい。
- 研磨剤入の洗剤(クレンザー等)を使ってこする
- 重曹を使ってこする
- 還元型漂白剤を使う
要するに物理的に削り落とすか、科学的に消し去るか…って話らしい。
我が家の場合、すでにメラミンスポンジは試しているので「削り落とす」だけでは弱い気がしたのため、還元型漂白剤を使うことにした。
もらい錆を落とすは専用の洗剤やクリーナーも売っているけれど、滅多に使わない物にしてはちょっとお高い感じ。
自分で使ってみてオススメしたいのは花王のハイドロハイター。本来は衣類の漂白剤だけどお風呂のもらいサビにもバッチリ効く。
お値段も200円代とお手頃価格。
私は手っ取り早くネットで通販したけど、もしかしたらドラッグストアとかホームセンターでも売っているかも知れない。
ハイドロハイターを使ってもらい錆を落とす
ハイドロハイターは本来、衣類の漂白剤なので、お風呂掃除に使いやすいようには出来ておらず中身は液体ではなく顆粒タイプ。お湯で溶いてペースト状にして使う。
ハイドロハイターは温度が高い方が効力を発揮するとのこと。60度以上のお湯で溶くことをオススメしたい。私はお豆腐の容器に入れて溶いてみた。
ハイドロハイターのペーストが出来たら、気になるもらい錆に付けるのだけど、使い古しの歯ブラシだのメラミンスポンジだのでこすり付ければOK。
手についても特に何もなかったけれど、漂白剤なので肌の弱い方は注意した方が良さそう。
ちなみにハイドロハイターのペーストはは美容院のパーマ液のような、カラーリング液のような嫌な匂いがするので換気は必須。
ハイドロハイターを付けたあとは20分ほど放置。
これはカビキラーを使う時と同じ要領。ハイドロハイターを付けた上からサランラップで覆う方法もあるけれど、私は特に何もせず放置しただけ。
……そして20分後。特に落ちている様子がなくて絶望。
「ちょっと待って。私、騙されたの?」と思いつつ、ハイドロハイターを付けた時のメラミンスポンジで軽くこすってみると…嘘みたいにもらい錆が消え去った。
どうやらカビキラーと違って「気になる場所につけて流せばOK」って訳じゃなくて、少し力を加えるタイプなのかも知れない。(もらい錆の度合いによっては付けて流すだけでも落ちるかも知れないけど)
ハイドロハイターで浸け置きしてこすった後、排水口周囲に点々と付いていたもらい錆は見事に消えた。
凄いよハイドロハイター!
浴槽以外にも使えるので(そもそも衣類の漂白剤)家に1本あっても良いかも知れない。
お風呂の赤い点が気になって仕方がなかったので、達成感たるや!
あまりにも感激したので勢いで記録を残してみたけど「だからどうした?」って話なのに、ここまで読んでくれたあなたには感謝の気持ちでいっぱいです。ご家庭のお風呂が美しく保たれるよう大阪から念を送っておきますね。